最終更新:2025年11月17日

冬の横浜赤レンガ倉庫、特にクリスマスマーケットの季節は本当に素敵ですよね。 キラキラしたイルミネーションと、海のそばの開放的な空気に包まれて歩いているだけでも、気分が高まります。 でも、海沿いならではの「冷たい風」や、突然の「雨」で、せっかくの計画が台無しになってしまうことも…。

「寒すぎて楽しめなかった」「雨で濡れて風邪をひきそう」――そんな残念な思い出にしてほしくないからこそ、知っておきたい「大人の知恵」があります。 実は、赤レンガ倉庫は「雨や寒さ」を前提にして動けば、むしろ快適に楽しめるスポットでもあるんです。

この記事では、お天気が優れない日でも横浜赤レンガ倉庫を心地よく満喫するための「失敗しない回遊術」を、具体的なルートや休憩スポットとあわせてご紹介しますね。

この記事でわかること

この記事のポイント

この記事では、雨や極寒の日でも横浜赤レンガ倉庫で失敗しないための「3つの正解」と、 知っておくべき「快適な屋内退避スポット」を分かりやすく解説します。
これを読めば、天候を気にせず、あなたの横浜散策がもっと快適で、温かな時間になるはずです。

  • ✔︎ 雨・極寒でも快適に過ごす3つの正解
  • ✔︎ なるべく濡れない最寄り駅からのアクセス動線
  • ✔︎ 予約可能なクリスマスマーケットの有料ラウンジ情報
  • ✔︎ すぐに逃げ込める周辺の暖かい屋内スポット10選
  • ✔︎ 屋内メインの2時間モデルコース(夕方・夜)
   

忙しい方へ(3行まとめ)

 

        クリスマスマーケットは「プレミアムラウンジ」の予約が最強です。
      寒い時は「ワールドポーターズ」など周辺の屋内施設への退避が正解。
      アクセスは「馬車道駅」から万国橋を渡るのが最短ルートですよ。  

1. 雨・極寒の日の正解3か条

横浜赤レンガ倉庫の冬、特にイルミネーションが灯る頃の空気には、少し澄んだような特別感がありますよね。 キラキラと輝く光の中で、クリスマスマーケットの温かい飲み物の香りが漂ってくると、それだけで心が弾むものです。

でも、その「澄んだ空気」は、裏を返せば「冷たい海風」の合図でもあります。横浜は海沿いのエリアですから、ビル風も相まって、 体感温度は想像以上に低くなることが多いんです。

当日の天気予報が雨だったり、気温がぐっと下がる予報だったりすると、それだけでお出かけが億劫になってしまうかもしれません。
「せっかくのイルミネーションなのに、寒すぎて楽しめなかった」「雨で濡れて、なんだか疲れてしまった」―― そんな残念な思い出になってしまったら、とても悲しいですよね。

ですが、諦めるのはまだ早いですよ。赤レンガ倉庫エリアは、実は悪天候の日にこそ真価を発揮する「屋内施設」の宝庫なんです。
大切なのは、屋外にいる時間を最小限にしつつ、イベントの“おいしいところ”だけを楽しむ計画を立てること。
無理に全部を見ようとせず、「今日はここまで」にして、温かい場所でのお茶や食事をメインに据える―― そんな大人の余裕が、寒い日の散策を成功させる一番の近道だと思います。

ここからは、天候に左右されずに快適な時間を過ごすための「3つの正解」をご紹介しますね。

1-1. コツ①:屋外イベントは「予約席」を押さえる

寒い中、温かい飲み物のために長い列に並んだり、良い撮影スポットを探して風に吹かれ続けたりするのは、思っている以上に体力を消耗してしまいます。
特にクリスマスマーケットのような人気イベントでは、人の多さがそのまま混雑につながり、寒さに拍車をかけることも少なくありません。
「並んでいる間にすっかり体が冷えてしまった…」という状況は、できれば避けたいですよね。

こういう時こそ、事前の「予約」が大きな力を発揮します。例えば、近年のクリスマスマーケットでは、入場がスムーズになる 「優先入場チケット」や、専用の暖かい空間で食事も楽しめる「プレミアムラウンジチケット」が用意されていることがあります。
もちろん追加の費用はかかりますが、寒さや混雑を回避して、確実に座ってイベントの雰囲気を満喫できる安心感は、 何物にも代えがたい価値があります。

特に記念日や大切な人との時間であれば、「時間を買う」という感覚で、こうした特別な席を検討してみるのがおすすめです。

  • クリスマスマーケットの予約席: プレミアムラウンジ(専用スペース)があれば、暖房の効いた空間で食事を楽しみながら、ツリーや横浜港の景色を眺められるプランが用意されることがあります。
  • 優先入場チケット: ラウンジまでは不要でも、入場列に長時間並ぶ寒さを避けたい場合に有効です。
  • 周辺レストランの予約: マーケットの雰囲気は外で少し楽しみ、食事は赤レンガ倉庫内や周辺施設の暖かいレストランを予約しておくのも賢い方法です。

1-2. コツ②:「屋内施設」を中継点にする

赤レンガ倉庫の魅力は、広場(屋外)だけではありません。歴史ある赤レンガ倉庫の1号館・2号館自体が、 魅力的なショップやレストラン、カフェが詰まった素晴らしい「屋内スポット」だということを忘れてはいけません。
あのレトロな建物の手触りを感じながら中に入れば、外の寒さを忘れさせてくれる空間が広がっています。

冷たい風に体がこわばってきたら、すぐに建物の中に避難しましょう。さらに、赤レンガ倉庫のすぐ隣には「横浜ワールドポーターズ」、 少し歩けば「MARINE & WALK YOKOHAMA」といった大型商業施設もあります。

これらを最初からルートに組み込んでおき、
「屋外で15分景色を見たら、屋内で30分休憩して体を温める」
といったイメージで、これらの施設を中継点として利用するのが賢い回り方です。

  • 赤レンガ倉庫(1号館・2号館): 雑貨店を巡ったり、カフェで一息ついたりするだけで、1時間以上はあっという間に過ごせます。トイレもきれいで暖かいので、休憩に最適です。
  • 横浜ワールドポーターズ: 赤レンガ倉庫のすぐ隣にある大型商業施設。映画館や大型フードコートもあり、雨宿りや休憩の選択肢が非常に豊富です。
  • MARINE & WALK: 少し離れますが、海沿いのおしゃれなショップやレストランが集まる半屋外・屋内施設です。

1-3. コツ③:アクセスは「最短屋外ルート」を選ぶ

意外に思われるかもしれませんが、横浜・みなとみらいエリアは「駅から目的地までまったく濡れずに行く」のが難しい場所でもあります。
特に赤レンガ倉庫は、どの駅から向かう場合も、最後は必ず屋外の橋(万国橋や汽車道など)を渡る必要があるんです。

ですから、「駅直結」や「屋根付き通路」にこだわりすぎるよりも、「屋外を歩く時間が最も短い駅」を選ぶのが正解です。
雨や風が強い日は、せっかくの景色をじっくり楽しむ余裕も少なくなりがち。遠くの駅(例えば桜木町駅)から、 屋根のある場所を長く歩くよりも、最短距離の駅(馬車道駅など)からサッと移動して、早く目的地の屋内に入ってしまう方が、 結果的に体力的にも楽ですよ。

  • 最短駅の候補: みなとみらい線「馬車道駅」の6番出口(赤レンガ倉庫口)からのルートは、屋外を歩く距離が比較的短い経路の一つです。
  • 次点候補: 「日本大通り駅」や「みなとみらい駅」からもアクセス可能ですが、馬車道駅からのルートがシンプルで分かりやすい印象です。
キャラクター
「海沿いはビル風も加わって、想像以上に体感温度が下がることがあります。防寒対策は『やりすぎかな?』と思うくらいで丁度いいかもしれませんね。」

2. 濡れない動線MAP(駅→会場→屋内退避)

先ほどお伝えしたとおり、残念ながら横浜赤レンガ倉庫へは「駅から完全に濡れずに行けるルート」は存在しません。
地図を見ると、どの駅から向かう場合でも必ず「橋(万国橋や汽車道など)」を渡る必要があり、そこが海風や雨にさらされる最大の難所になります。
冷たい雨が顔に当たる感覚や、傘を持っていかれそうになる強い風の音を想像すると、少し気が重くなるかもしれません。

だからこそ、どの駅を選び、どの建物を経由するかがとても重要です。天候が悪い日は、いかに屋外の時間を短縮し、効率よく次の「屋内」へ退避できるかで、その日一日の快適さが決まると言っても過言ではありません。

例えば、最短ルートを選んで一気に赤レンガ倉庫の建物に飛び込むか。あるいは、少し遠回りになっても途中のショッピングセンターを経由して、屋内移動の時間を長く確保するか。
ご自身の体力や、その日の服装(ヒールの高い靴や、雨に弱いコートなど)に合わせて、最適な動線を選ぶ準備をしておきましょう。

ここでは、悪天候の日に特におすすめしたい「最短ルート」と、屋内施設を上手に使う「屋内経由ルート」の2つを具体的にご紹介しますね。

2-1. 【最短ルート】馬車道駅(6番出口)から万国橋を渡る

とにかく早く赤レンガ倉庫の建物内に入りたい、屋外の時間を1秒でも短くしたい、という方にはこのルートが一番おすすめです。
みなとみらい線の「馬車道駅」は、赤レンガ倉庫に最も近い駅の一つ。駅構内も新しく、きれいで歩きやすいですよ。

ポイントは「6番出口(赤レンガ倉庫口)」から地上に出ること。エレベーターもあるので、階段が苦手な方やベビーカーでも安心です。
地上に出ると、目の前はもう「万国橋」へと続く道。歴史的な建物を横目に見ながらまっすぐ進み、万国橋を渡れば、すぐに「横浜ワールドポーターズ」が見えてきます。
その向かい側が、もう赤レンガ倉庫です。

アドバイスとしては、万国橋の上は本当に風を遮るものがありません。雨の日は、傘をしっかり握って、少し足早に渡り切ってしまうのが得策です。

ルート 所要時間 (徒歩) 屋外区間の目安 メリット・注意点
馬車道駅(6番出口) 約9〜12分 約5〜7分(出口→万国橋→赤レンガ倉庫) ◎ メリット:
・屋外を歩く総距離が最短。
・出口からの道が分かりやすい。
△ 注意点:
・万国橋の上は風雨が直撃しやすい。

2-2. 【屋内経由ルート】桜木町駅・みなとみらい駅からワールドポーターズを経由

JR「桜木町駅」や、みなとみらい線「みなとみらい駅」を利用する場合、赤レンガ倉庫までの直線距離は馬車道駅からより少し長くなります。
ですが、これらの駅からは「横浜ワールドポーターズ」まで、屋根のある通路や商業施設内を通ってアクセスしやすいのが最大の利点です。
特に、みなとみらい駅からは「クイーンズスクエア」(屋内)を抜けるルートが使えます。

いったんワールドポーターズの建物内に入ってしまえば、そこは巨大な屋内空間。カフェやショップで一息ついて、冷えた手先を温めたり、濡れたコートを整えたりできます。
そして、雨や風が少し弱まったタイミングを見計らって、目の前の赤レンガ倉庫へ移動する…という「作戦」が取れるんです。
このワンクッションが、寒い日には非常に有効ですよ。

  • みなとみらい駅ルート(徒歩 約12〜15分)
    「クイーンズスクエア」の屋内を通り抜け、国際橋(屋外)を渡るとワールドポーターズ。
    天候が許せば景色も楽しめますが、国際橋も風は強めです。
  • 桜木町駅ルート(徒歩 約15分)
    「汽車道」(屋外)を通るルートが一般的ですが、これだと屋外時間が長くなります。
    雨の日は、駅前のエスカレーターを上り「動く歩道」を利用し、ランドマークプラザを経由してワールドポーターズ方面へ向かうと、屋内区間を長く取れます。

3. 予約席・有料ラウンジの賢い選び方(クリスマスマーケット)

さて、寒い日のハイライト、クリスマスマーケットです。あの温かい光と、スパイスの効いた飲み物の香り、賑やかな音楽…。考えるだけでワクワクしますが、現実は「極寒の海風」との戦いでもあります。
イルミネーションが一番美しく見える時間帯は、その日でもっとも冷え込む時間帯でもありますから。

せっかくのホットワインも、かじかむ手で持っているとすぐに冷めてしまったり、寒さのあまり「早く建物に入りたい」という気持ちが勝ってしまったり。
そんな経験、ありませんか?

こうした「寒い・疲れた・座れない」という冬イベントの三重苦を、ぐっと軽くしてくれるのが「予約席」や「有料ラウンジ」の存在です。
近年、横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットでは、快適さを重視した大人のためのプランが用意されるようになりました。

もちろん、入場料とは別に料金がかかりますが、その価値は十分にあります。想像してみてください。
混雑する広場を横目に、専用の入り口からスムーズに入場し、暖房の効いた暖かいラウンジへ。そこにはあなたのために用意された席があり、ゆっくりと座って、窓越しにきらめくツリーや横浜港の夜景を眺められる…。
これはもう、冬の贅沢そのものです。

特に、大切な記念日や、ご両親を連れての訪問、あるいは「混雑や寒さが本当に苦手」という方にとっては、これ以上ない選択肢だと思います。
こうしたプランはいくつか種類があることが多いので、ご自身の目的や予算に合わせて、賢く選びたいですね。

2024年クリスマスマーケットの例(※2025年版は公式サイトでご確認ください)
予約の種類 (例) 特徴・メリット こんな人におすすめ
プレミアムラウンジ
(貸切タイプ)
・会場内の専用ラウンジ(屋内・暖房完備)
・優先入場、ウェルカムドリンク、食事付きプランなど
・プライベートな空間で景色を独占できる
・価格帯は高め(例:1棟 15,000円~)
・記念日やプロポーズなど特別な日
・小さなお子様連れやご家族で
・混雑をできるだけ避けたい方
優先入場チケット
(日時指定)
・入場待機列を短縮できる
・マグカップ付きなどの特典がある場合も
・座席の確約はない(広場で楽しむ前提)
・価格は比較的手頃(例:500円~1,000円程度)
・寒い中で行列に並びたくない方
・滞在時間は短いが、効率よく入場したい方
・まずは気軽に雰囲気を味わいたい方
倉庫内レストラン予約 ・マーケット会場とは別(赤レンガ倉庫2号館など)
・落ち着いた店内で食事ができる
・窓際の席なら、ツリーが見えることも
・マーケット入場料が別途必要な場合あり
・食事はゆっくりと座って楽しみたい方
・マーケットの雰囲気は「外から」眺められれば十分という方

こうした有料プランを選ぶうえで、一番大切なアドバイスは「とにかく早く動くこと」です。
特に、眺めの良いプレミアムラウンジや、クリスマス・イブ、週末の夜といった人気の日程は、予約開始と同時に埋まってしまうことも珍しくありません。

「まだ11月だから大丈夫」と思っていると、あっという間に満席になってしまいます。
公式サイトをこまめにチェックして、予約開始日をカレンダーに登録しておくくらいが丁度いいかもしれません。
予約が取れたという安心感ひとつで、当日までの過ごし方も、ぐっと楽しいものに変わってきますよ。

キャラクター
「ラウンジの予約は、まさに『快適さを買う』という選択ですね。特別な日には、こうした準備が思い出をより良くしてくれそうです。」

4. 周辺「暖かい」休憩スポット10選

イルミネーションを夢中で眺めていたら、いつの間にか手足の感覚がなくなるほど体が冷え切ってしまった……。
そんな時、「どこか、すぐに座って温まれる場所」を知っているかどうかは、大げさでなく死活問題ですよね。
温かいココアの湯気や、スープの優しい香りが恋しくなります。

横浜赤レンガ倉庫の素晴らしいところは、この「いざという時」の選択肢が、徒歩0〜数分の距離に非常に多く集まっていることです。

無理して遠くのカフェを探す必要はありません。目の前の「赤レンガ倉庫(建物内)」、すぐ隣の「横浜ワールドポーターズ」、そして海沿いのおしゃれな「MARINE & WALK YOKOHAMA」。
この3つの大型施設が、あなたの強力な退避スポットになってくれます。

それぞれに「歴史的な建物の中でくつろげる」「大型フードコートで席数が多い」「海を見ながらゆったりできる」といった特徴があります。
ここでは、この3エリアに分けて、いざという時に頼りになる暖かい休憩スポットを、席数や混雑の目安と共にご紹介しますね。

4-1. 【赤レンガ倉庫内】で選ぶなら(1号館・2号館)

まずは、屋外イベント広場から徒歩0分、目の前の赤レンガ倉庫の建物内です。
歴史を感じる重厚な扉を開けて中に入れば、そこはもう別世界。暖かい光と、お店から漂う甘い香りに包まれます。

1号館は雑貨店や文化施設が中心ですが、2号館はレストランやカフェが充実しています。
ただし、考えることは皆同じ。イベント期間中のピークタイム(特に夕食時やイルミネーション点灯後)は、どのお店も行列ができている可能性が高いです。
特に窓際の席は人気が集中します。

アドバイスとしては、食事時を少しずらす(17時前に入るなど)か、比較的回転が速そうなカフェを狙うのがおすすめです。

店舗名 場所 席数目安 アクセス 混雑ピーク
GRANNY SMITH
APPLE PIE & COFFEE
2号館 1F 段差なし 常時(特に午後)
chano-ma 2号館 3F EV利用可 常時(特に週末)
nana’s green tea 2号館 1F 段差なし 常時

4-2. 【横浜ワールドポーターズ】で選ぶなら

赤レンガ倉庫から万国橋とは反対側へ徒歩約2〜3分。すぐ隣にある「横浜ワールドポーターズ」は、寒さをしのぐための最大の砦(とりで)と言えるかもしれません。
ここの強みは、なんといっても席数の多さです。

特に1階にあるフードコートエリア「YOKOHAMA WORLD PORTERS Kitchen」は、約500席という圧倒的な座席数を誇ります。
赤レンガ倉庫内のカフェがどこも満席で途方に暮れそうな時でも、ここなら座れる可能性がぐっと高まります。
温かいお茶を一杯飲むだけでも、ずいぶん体力が回復しますよね。

もちろん、2階以上にもチェーン系のカフェが複数入っているので、選択肢が非常に豊富なのが嬉しいポイントです。

店舗名 場所 席数目安 アクセス 混雑ピーク
YOKOHAMA WORLD PORTERS Kitchen 1F(フードコート) 約500席 EV利用可 食事時(12〜14時/18〜20時)
スターバックス コーヒー 2F EV利用可 常時
タリーズコーヒー 2F EV利用可 常時
レナーズ 1F 少(イートイン) 段差なし 常時(テイクアウト含む)

4-3. 【MARINE & WALK】で選ぶなら

赤レンガ倉庫から海沿いの遊歩道をもう少し奥(ハンマーヘッド側)へ。徒歩約3〜5分ほどの場所にあるのが「MARINE & WALK YOKOHAMA」です。
こちらは建物自体が半屋外の開放的な造りになっていますが、一歩お店の中に入れば、もちろん暖かい空間が広がっています。

ワールドポーターズと比べると、大人向けのおしゃれなカフェやレストランが多い印象です。海を眺められるお店も多く、ロマンチックな雰囲気を壊さずに休憩したいカップルにもぴったり。
少しだけ歩く必要がありますが、その分、赤レンガ倉庫直結の場所よりは混雑が緩和されていることもあります。

温かいパイや、本格的なコーヒーでほっと一息つくのはいかがでしょう。

店舗名 場所 席数目安 アクセス 混雑ピーク
Pie Holic 1F 段差なし 食事時(予約推奨)
A16 2F EV利用可 食事時(予約推奨)
ZEBRA Coffee & Croissant 1F 段差なし 午後
キャラクター
「ワールドポーターズのフードコートは、席数が多いので本当に助かりますよね。無理せず、こまめに休憩を挟むのが寒い日を楽しむコツですよ。」

5. 屋内メインの2時間モデルコース(夕方・夜)

これまでに「予約」や「屋内退避」の大切さをお伝えしてきましたが、「じゃあ、具体的にどう動けばいいの?」と迷ってしまいますよね。
当日の天候や混雑を目の当たりにすると、焦ってしまって効率よく動けないこともあるかもしれません。

寒い日や雨の日こそ、無理をしない「大人のモデルコース」が役立ちます。ポイントは、屋外にいる時間を「ピンポイント」に絞り込み、移動と休憩のほとんどを「暖かい屋内」で完結させること。

イルミネーションが灯り始める幻想的な「夕方コース」と、夜景が最高潮に達する「夜コース」の2パターンをご提案します。どちらも滞在時間は約2時間。
短時間でも満足度が高く、体への負担も少ないプランニングです。これなら、冷たい風の音も、ロマンチックなBGMに聞こえてくるかもしれませんよ。

5-1. 【夕方コース】屋内ショッピングと早めのイルミネーション

まだ明るさが残る夕方から動き出す、賢いプランです。この時間帯のメリットは、本格的に混雑が始まる「前」に行動できること。
まずは最短ルートの馬車道駅から赤レンガ倉庫へ向かい、日が暮れるまでは建物内(2号館など)でゆっくりとショッピングを楽しみます。

雑貨を見たり、お土産を選んだりしているうちに、窓の外はだんだんと暗くなり、イルミネーションの光が灯り始めます。
その一番美しい「マジックアワー」の瞬間を、暖かい屋内から眺めるのも素敵ですよね。

体が温まった状態で、イルミネーション点灯直後の広場へ。まだ人の少ない時間帯にサッと写真を撮り、早めの夕食(18時台)をワールドポーターズなどで済ませて、混雑がピークになる前にスマートに帰路につく。
体力に自信がない日や、次の日に予定がある日にもおすすめのコースです。

  • 17:00 馬車道駅(6番出口)到着。万国橋を渡り、赤レンガ倉庫へ。
  • 17:15 赤レンガ倉庫 2号館に直行。暖かい屋内で雑貨店などを巡る。
  • 18:00 イルミネーション点灯。建物内から眺めたり、広場に出て短時間だけ鑑賞・撮影。
  • 18:30 体が冷える前に、隣の「横浜ワールドポーターズ」1Fフードコートやレストランフロアへ移動。早めの夕食を確保。
  • 19:15 食後のコーヒーで一息。
  • 19:30 混雑がピークになる前に、馬車道駅(または桜木町駅)へ向かい帰路へ。

5-2. 【夜コース】予約席でゆったり楽しむクリスマスディナー

「どうせなら、一番きらびやかな夜景を楽しみたい」という方には、こちらのコースが向いています。
ただし、この時間帯(19時以降)は最も混雑し、最も冷え込む時間帯。ここでのキーワードは、もうお分かりですね。「予約」です。

このプランでは、クリスマスマーケットのプレミアムラウンジや、赤レンガ倉庫2号館の窓際レストラン(chano-maなど)、あるいはMARINE & WALKのレストラン(Pie Holicなど)を、あらかじめ「予約」しておくことが前提です。

駅に到着したら、他の場所には目もくれず、予約したお店に直行します。暖かい席が確約されている安心感は絶大です。
まずは暖かい場所で、ゆっくりと食事や飲み物を楽しみながら、窓越しに広がる夜景を堪能しましょう。

そして、食事が終わって体が十分に温まったら、最後に「仕上げ」として10分だけ、広場のツリーの前で記念撮影。
寒さを感じたら、すぐに駅へ。これが、極寒の夜に失敗しない大人の楽しみ方です。

  • 19:00 馬車道駅(6番出口)到着。
  • 19:10 予約したお店(クリスマスマーケットのラウンジ、または赤レンガ倉庫2号館のレストランなど)へ直行。
  • 19:15 暖かい屋内の「予約席」でディナーを開始。窓から夜景をゆったり楽しむ。
  • 20:30 食事が終了。体が温まった状態で、広場のメインツリー前へ。
  • 20:45 10〜15分で写真撮影を済ませる。体が冷え切る前に、屋内(ワールドポーターズなど)を通り抜けて駅へ。
  • 21:00 馬車道駅(または桜木町駅)から帰路へ。
キャラクター
「『屋外は15分だけ』と時間を決めてしまうのがコツですよ。メインはあくまで『暖かい場所での時間』と割り切ると、すごく楽になります。」

6. まとめ

今回は、雨の日やとても寒い日でも横浜赤レンガ倉庫を楽しむための「失敗しない回遊術」をご紹介しました。

冬の横浜、特にクリスマスシーズンのきらめきは、本当に格別なものがありますよね。
あの温かい光の粒が、冷たく澄んだ空気に映える様子は、何度見ても心がときめくものです。
でも、その美しさと隣り合わせにあるのが、海沿いならではの「寒さ」や「雨」。
せっかくのお出かけが、寒さに耐えるだけの時間になってしまったら、本当にもったいないです。

大切なのは、無理をしないこと。そして、事前に少しだけ「準備」をしておくことです。

クリスマスマーケットの「予約席」を押さえて、暖かい場所から優雅に景色を眺めること。
赤レンガ倉庫の建物内や、ワールドポーターズのような「屋内の退避スポット」を中継点として賢く利用すること。
そして、馬車道駅からのように「最短屋外ルート」を選んで、体に負担をかけないこと。

この3つのコツを覚えておくだけで、当日の安心感がまったく違うはずです。
寒いからと諦めるのではなく、寒さを前提にした「大人の楽しみ方」を知っていれば、冬の横浜はもっと快適で、もっと素敵な思い出になると思います。

温かい飲み物を片手に、きらめくイルミネーションを心ゆくまで楽しむ…。
そんな心地よい時間を、ぜひ過ごしてくださいね。

7. よくある質問(FAQ)

最後に、寒い日や雨の日の横浜赤レンガ倉庫に関して、多くの方が疑問に思われることをいくつかまとめてみました。
「こんな時はどうなんだろう?」という不安が少しでも解消できれば幸いです。お出かけ前の最終チェックとして、参考にしてみてくださいね。

Q1. 雨や雪でも、クリスマスマーケットは開催されますか?

A. はい、基本的に雨や雪でも開催されます。
ただし、台風や強風、大雪などの荒天の場合は、お客様の安全を考慮して、やむを得ず休業したり、開催時間を変更したりすることがあります。
当日の開催状況については、お出かけ前に必ず 横浜赤レンガ倉庫の公式サイト や公式SNS(X/Twitterなど)で最新情報を確認するのがおすすめです。

Q2. 極寒の日、どんな服装で行くのがおすすめですか?

A. 「やりすぎかな?」と思うくらい、万全の防寒対策をおすすめします。
海沿いの風は想像以上に体温を奪います。ヒートテックなどの保温インナーを重ね着し、風を通しにくいダウンコートやロングコートを選びましょう。
首元(マフラーやネックウォーマー)、手首(手袋)、足首(厚手の靴下やブーツ)の「3首」を温めると効果的です。
また、雨の場合は防水・撥水加工のアウターや靴が安心ですね。使い捨てカイロも忘れずに。

Q3. 予約なしでも、座って休憩できる場所はありますか?

A. はい、ありますが、混雑時は席の確保が難しい場合があります。
記事内でもご紹介した「横浜ワールドポーターズ」1階のフードコート(約500席)は、予約なしで利用できる最大の休憩スポットです。
また、赤レンガ倉庫1号館・2号館内や、周辺施設にも予約不要のカフェは多数あります。
ただし、週末やイルミネーション点灯後のピークタイムは満席のことも多いため、見つけたら早めに席を確保するのが良いでしょう。

Q4. 暖かく休憩できるトイレは近くにありますか?

A. はい、赤レンガ倉庫内や周辺の商業施設にきれいなトイレが多数あります。
赤レンガ倉庫の1号館・2号館の各階に、暖房の効いた清潔なトイレが完備されています。
また、隣の「横浜ワールドポーターズ」や「MARINE & WALK」内のトイレも利用可能です。
屋外の公衆トイレを探すよりも、これらの屋内施設を利用するのが最も快適ですよ。