最終更新:2025年8月28日
「広島観光、歩く距離や段差がちょっと心配…。」
そんな50代以上の大人旅でも、
“歩かず・並ばず・ゆったり”を叶える回り方なら、半日でも満足度はしっかり。
本記事では、はじめての広島でも安心な動線を意識して、
■段差の少なさ ■座れる休憩スペース ■空調・日陰の確保を基準に精査。
さらに■路面電車・循環バスでの移動のしやすさも加点し、
歩かず楽しめるスポット&絶品グルメ5選を厳選してご紹介します。
このガイドだけで、足に優しい“ゆる旅”の最短ルートが3分で組めます。
※掲載内容は2025年8月時点の一般公開情報をもとに構成しています。営業時間・運休・料金・混雑状況は変動するため、訪問前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
1. 広島駅直結!駅ビル(ekie)でショッピングとご当地グルメ
“到着して3分で広島らしさ”——雨の日も段差少なめで完結
広島駅の改札前に直結する商業ゾーンekie(エキエ)は、お土産・グルメ・雑貨が一か所で揃う駅ナカモール。お好み焼きや牡蠣料理など「広島グルメ」の専門店も複数入り、在来線・新幹線の合間に立ち寄るのに最適です。
1-1. 駅ナカ動線と休憩スポット(ベンチ・フードコート)
ekieはDINING/KITCHENなどエリアが分かれており、改札を出てすぐのサインに従えば迷いにくい配置。駅構内はエレベーター・多目的トイレ・コインロッカー等のバリアフリー設備が整い、荷物を預けて手ぶらで館内を回遊できます。ベンチや休憩スペースも駅構内に点在しているため、歩行時間が長くなりがちな到着直後でも安心です。
1-2. 牡蠣・もみじ饅頭・レモン菓子の“買う順番”
① 生もの・要冷蔵 → ② もみじ饅頭 → ③ 常温のレモン菓子の順が鉄則。
牡蠣は館内の老舗KANAWA ekieで食事として楽しむか、持ち帰る場合は最後に購入して保冷対応を。
もみじ饅頭は老舗の出店が広島駅ekie内にあり、実演販売や詰め合わせが便利。NISHIKIDO(にしき堂)も駅2Fに店舗を構えています。
常温の瀬戸内レモン菓子は持ち運びが軽く日持ちもしやすいので最初に目星を。駅内「おみやげ街道」ではレモンクリームの焼き菓子など、レモン系の土産が充実しています。
賢いパッキング
紙袋は2つまでに集約。重い箱はスーツケースの底、割れやすい焼き菓子は衣類に挟んで保護すると、移動中の崩れを防げます。
1-3. ランチの混雑回避と早め夕食のコツ
お好み焼きはみっちゃん総本店 ekie店など駅直結店が便利。11時台前半/15〜17時の“谷間”を狙うと待ち時間を抑えやすく、鉄板前の高温が苦手な方はテーブル席を指定しましょう。
牡蠣料理は昼は定食・夜はコースと時間帯でメニューが変わる店舗も。事前に営業時間とラストオーダーを確認し、“早めの夕食”にすればその後の移動もスムーズです。

“買うのは帰り際”が荷物も気持ちも軽くなります。」
2. 平和記念公園で静かに歴史を感じるひととき
“深呼吸して歩く、静けさの回廊へ”
市中心部に広がる平和記念公園は、川沿いのフラットな園路とベンチが点在する歩きやすい環境。
園内の広島平和記念資料館は、混雑を避けやすい時間指定の拡張開館帯(要事前予約)も設定されています。
2-1. アクセス&園内の歩きやすい回り方
広島駅からは、広電路面電車2号線・6号線に乗車し「原爆ドーム前」で下車(駅前から直通)。停留所から原爆ドームは目の前、公園へは川沿いに緩やかに進めます。
路面電車が混む時間帯は、JR中国バスの観光循環バス「めいぷる~ぷ」(駅発・平和記念公園に停車)も便利です。
園内のおすすめ導線(徒歩負担を抑える)
- 原爆ドーム(停留所すぐ/短時間鑑賞)
- 親水テラス~川沿いの木陰で小休止
- 原爆死没者慰霊碑→資料館(館内で着座鑑賞)
- 雨天時は出口から徒歩すぐのおりづるタワーへ(屋内&カフェ併設)。
2-2. 資料館の待ち時間・チケット・座って鑑賞できるポイント
開館時間は季節変動(概ね8:30〜、最長20:00までの期間あり)で、最終入館は30分前。
とくに来館者が多い時期は当日券購入に最大約1時間の待ちが生じる場合があるため、事前のWebチケットが安心です。
拡張開館帯(要予約):7:30–8:30および夕方の指定枠(季節で時刻が変動)に入場でき、比較的落ち着いて常設展を回れます。料金は一般200円/65歳以上100円。音声ガイド(14言語・有料)も利用可能です。
ゆっくり見学する工夫
- 最初と最後の時間帯(予約枠)を狙い、30〜45分で一区切り→休憩→再入館動線に。
- 展示室の要所で設けられたベンチを目安に、小刻みな着座を。
- 視覚情報が多いので、音声ガイドで歩数を抑えながら鑑賞。
2-3. 写真マナーと雨天時の代替プラン
- 慰霊碑正面・献花の時間帯は撮影を控え、人物が写る場合は顔が判別できない距離・短時間で。
- 自撮り棒・大声・通路を塞ぐ行為は避け、園路では立ち止まり撮影は端に寄るのが基本。
- 8月6日(平和記念式典)前後は園内の入退場規制・セキュリティ導線が敷かれます。式典当日の早朝は特に制限がかかるため、公的案内で最新情報を確認してください。
- 雨天・猛暑の代替:資料館の向かいおりづるタワーは屋内展示とカフェ、展望台は時間帯により屋内待機可で、座って休めるのが魅力。

静かな気持ちを保てる導線で、からだにもやさしく。」
3. 宮島口で絶品の焼き牡蠣とロープウェイ観光
“フェリー10分、味は一生。”——短い移動で濃い宮島体験
世界遺産・厳島神社の玄関口宮島口は、食・買い物・乗り場がコンパクトにまとまった歩きやすいエリア。
フェリーはJR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2社が運航、所要は約10分。JR便は日中一部便が大鳥居に近づく「大鳥居便」として運航します。
3-1. 宮島口〜宮島フェリーの最短導線
広電「宮島口」駅からは徒歩1分の旅客ターミナルへ直結。館内には土産・軽食が揃う商業施設etto(エット)が併設され、出航待ちの座って休める場所としても便利です。フェリーは混雑時も高頻度運航で、島側の桟橋から表参道商店街→厳島神社へフラットな導線で移動できます。
3-2. 焼き牡蠣の狙い目時間と並ばないコツ
宮島側では、表参道商店街の老舗焼がきのはやしが名店。10:30〜17:00(L.O.16:30)/水曜定休で、開店直後は比較的入りやすい時間帯です。島の中心部・桟橋から徒歩約8分、席数は86。
宮島口側でゆったり座って食事なら、名物あなごめし うえの(本店)へ。フェリー前後の動線に組み込みやすく、テイクアウトも可。
待たない三原則
- 11時前に入店/昼ピークは15–16時台にずらす。
- 島着後すぐは商店街奥→手前の逆回りで混雑回避。
- 席が空くまでettoや港のベンチで一息、空腹×行列を作らない。
3-3. 弥山ロープウェイの混雑・高低差対策(休憩どころ)
宮島ロープウェーは09:00~16:00(最終復路16:30 ※季節により変動)で、年2回(概ね2月・7月)に定期点検休止があります。桟橋からは無料送迎バスで紅葉谷駅までアクセス可(ご高齢の方・子ども連れ優先)。
車窓は瀬戸内海の多島美、山頂の獅子岩展望台ではベンチで着座休憩が可能。帰路の混雑を避けるには15:00台に下り乗車を。
高低差にやさしい回り方
- 島着→厳島神社方面は後回しにして、先にロープウェイへ。
- 展望台で10分の着座休憩→写真撮影は日陰側から。
- 下山後に商店街で遅めの牡蠣・スイーツで回復。

4. 広島お好み焼き村で食べ比べを楽しむ
“一棟まるごと、お好み焼き。”——短時間で名店の味比べ
市中心部・新天地のお好み村(Okonomimura)は、ビルの2〜4階に小さな名店がずらりと入る“お好み焼きの集合体”。入口左手のエレベーターで各フロアへ上がれます。20店以上が肩を並べ、英語メニューのある店も。少人数でふらり→空いた店から入るのがコツです。
4-1. 注文の基本と“胃にやさしい”トッピング選び
広島のお好み焼きは重ね焼き。生地→キャベツ・もやし→豚肉→麺(そば/うどん)→卵の順で蒸し焼きにし、仕上げにソース。食べ方は、鉄板のヘラ(小さなコテ)で切ってそのまま、もしくは箸に取り分けでもOKです。ヘラで食べる文化は屋台起源と言われます。
“胃にやさしい”組み合わせ例
- 麺は「そば」を基本に(うどんより軽め)。
- ねぎのせで香りと消化を助ける。
- イカ天少なめ/油控えめの相談は入店時に一言。
- 濃さ調整はソース別がけで(卓上ソースの店が多数)。
4-2. 人気店のピーク回避(時間帯・席確保)
館内はカウンター中心・小規模席数の店が多く、12:00〜14:00/18:00〜19:30は混みやすい傾向。11時台前半/15〜17時の“谷間”が狙い目です。行列が伸びる前にエレベーターで上階→下階へ降りていく方式だと、空席に当たりやすくなります。最新のテナント一覧・各店の定休日は公式のフロア情報で事前確認を。
代表格の薬研堀 八昌(お好み村内にも「八昌」系テナントあり)は夕方以降に待ちが発生しやすいので、開店直後か遅めが快適。営業時間・定休日は店舗ごとに異なるため、当日の告知をご確認ください。
4-3. 支払い&身軽に動くための小ワザ
キャッシュ & スモールビルが安心
館内の一部店舗は現金のみ/カード不可のケースあり。千円札と小銭を多めに用意しておくとスムーズです(例:たけのこ/さらしなの支払い条件)。
- 身軽ワザ:ビル1F〜周辺のコインロッカーに大きな荷物を預ける→上階から順に覗く。
- 分割オーダー:最初は“肉玉そば(基本形)”を1枚を2人でシェア→焼き加減やソースの好みが決まってから追加。
- 香り対策:衣類に匂いが残りやすい。上着は椅子の背もたれにビニール袋を被せてガード。

“少なめ・ソース別がけ”は最初に伝えるとスムーズですよ。」
5. シティホテルでゆったり滞在:シニア割引情報も必見!
“歩数はホテル選びで節約できる”
市内観光の動線は広島駅/路面電車(広電)/平和記念公園周辺に集中。
そのため、駅前・電停近く・公園徒歩圏のホテルを選ぶと、移動の負担が大きく下がります。
例)ANAクラウンプラザホテル広島は平和記念公園へ徒歩圏、駅からは路面電車で約20分/タクシー約10分。
5-1. 駅前・路面電車沿線ホテルの選び方
- 「駅前・電停近く」基準:電停やバス停から徒歩5分以内だと、雨天や荷物がある日も楽。駅構内にはコインロッカー・手荷物一時預りがあり、到着直後から身軽に動けます。
- 観光至近:平和記念公園~原爆ドームに徒歩圏のシティホテルは、昼休憩や荷物置きに戻りやすく歩数を分散できます(例:ANAクラウンプラザ広島)。
- 眺望&温浴重視:グランドプリンスホテル広島は瀬戸内海を望むアーバンリゾート。駅—ホテル間の無料シャトルがあり、館内に広島温泉「瀬戸の湯」(宿泊者専用・有料)を併設。移動の負担を抑えつつ滞在型で癒されます。
5-2. シニア割・会員割の探し方と注意点
まずは“公式サイトの会員+シニア”をチェック
- IHG系(ANAクラウンプラザ等):会員限定のシニア割は通常62歳以上が対象。割引率はホテル・時期で変動し、事前購入シニアでさらに下がる場合あり。チェックイン時に年齢確認書類が求められます。
- プリンス系(グランドプリンス広島):無料会員SEIBU PRINCEの特典や、館内の温浴・ラウンジ等の優待と併用できるプランが出ることも。年齢基準はプランにより異なるため、公式サイトの各プラン条件を確認。
予約の小ワザ:同条件で会員価格→シニア→早割→連泊の順に比較。
旅行日程が柔軟なら、平日・オフシーズンに寄せると値ごろ。
いずれも変更・取消条件の確認をお忘れなく(前日以降のキャンセル料が高めのプランも)。
5-3. 荷物預かり・早めチェックインで“歩数”を節約
- 到着日:駅ロッカーに預けて駅近や電停近ホテルへ移動→チェックイン前にホテルのベルデスクで荷物預りを依頼。ANAクラウンプラザ広島は公式に早着・レイトアウトは要相談と明記。
- 滞在中:午前の観光→ホテルで30分休憩→午後の観光と“二部制”に。海辺滞在派はグランドプリンス広島の温泉で脚をほぐしてから夕景ディナーへ。
- 出発日:チェックアウト後はホテル預り→駅受取が基本動線。駅—ホテル間を無料シャトルで結べると移動が軽くなります。

この順番だけで、歩数も混雑もぐっと軽くなります。」
6. まとめ
“歩かず・並ばず・無理しない”。広島は“大人のゆる旅”にやさしい街
駅直結のekieから始まり、平和記念公園や宮島口まで——主要スポットが公共交通で結ばれているので、歩数は工夫で大きく減らせます。最後に、すぐ使えるモデルコースと季節別の持ち物・服装をまとめました。
6-1. 半日/1日モデルコース(歩かない導線)
半日モデル(市内中心・歩数ひかえめ)
- 広島駅着→ekie(10:00)
ロッカー or 手荷物預かり→軽めランチ(お好み・牡蠣定食など) - 路面電車で原爆ドーム前へ(11:30)
ベンチで小休止→原爆ドーム短時間鑑賞 - 資料館(12:00〜12:45)
予約枠を活用し、着座ポイントを挟んで無理なく鑑賞 - おりづるタワー or パーク内カフェで休憩(13:00)
- 路面電車で駅へ(14:00)→ekieでお土産を最後に購入
1日モデル(宮島ゆる旅)
- 広島駅→宮島口(朝)
電車 or 路面電車→宮島フェリーで約10分 - ロープウェイ先行(午前)
紅葉谷駅まで無料送迎バス→獅子岩展望台で着座休憩・撮影 - 下山後に表参道商店街(遅め昼)
焼き牡蠣・あなごなど、ピークを外してゆったり - 厳島神社(午後)
短時間参拝→港ベンチで一息→フェリーで戻る - 宮島口→広島市内ホテル(夕方)
早めチェックイン→館内レストランで夜は軽めに
6-2. 持ち物&服装チェック(季節別)
共通チェック(通年)
- 歩きやすい靴(クッション性+滑りにくいソール)
- 折りたたみ傘 or 軽量レインポンチョ(急な通り雨・日差し対策)
- モバイルバッテリー(チケット・交通案内がスマホ中心のため)
- 薄手の羽織り(館内の冷房・夕方の海風対策)
- 薬・サプリ(胃腸・鎮痛・熱中症対策の電解質タブレット)
- 現金少額+ICカード(一部店舗は現金のみ)
季節 | 服装のポイント | あると安心 |
---|---|---|
春(3–5月) | 昼夜の寒暖差。薄手ニット+ストールで調整。 | 花粉用マスク、目薬、薄手レインコート |
夏(6–9月) | 通気素材・速乾インナー。帽子・日傘で直射日光を回避。 | 冷感タオル、電解質、携帯扇風機、汗拭きシート |
秋(10–11月) | 昼は軽装、朝夕は薄手ダウン/カーデで保温。 | 薄手手袋、貼るカイロ、厚手ソックス |
冬(12–2月) | 海風対策に防風コート。首・手首・足首の3点保温。 | 滑りにくい靴底、厚手ストール、保温ボトル |
荷物を軽くする小ワザ
- 行きは余白:往路はスーツケースを7割に。お土産は最後に駅で。
- 二部制の休憩:午前観光→ホテルで30分→午後観光で脚を温存。
- 紙袋2つまで:重い箱はスーツケース下部、壊れ物は衣類で保護。
“結論:順番が旅をやさしくする”
(1)駅で身軽に→(2)屋内→屋外→屋内の順で回る→(3)お土産は最後。
この3つだけで、広島の名所もグルメも、歩数少なめ・待ち時間短めで楽しめます。

次は、季節の花に合わせてルートを少し変えてみませんか?」
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