最終更新:2025年12月17日
「12月の茨城は、“光の森”と“冬の海”が輝くシーズン。」
リニューアルしてますます人気の「いばらきフラワーパーク」のイルミネーションや、日立駅前の幻想的なライトアップが見頃を迎えます。海沿いでは名物「あんこう鍋」が旬を迎え、大晦日に向けて筑波山や大洗海岸では初日の出の準備が進みます。
本ページは毎月更新の実用ガイド。
上段では12月の開催一覧・イルミネーション攻略ルート・温かいグルメスポットを、下段では年中使える観覧ノウハウ(防寒装備/渋滞回避/悪天候時の判断基準)をまとめています。
さらに、シニア世代が安心して楽しめるポイント(暖房完備の休憩所、混雑を避けた平日観覧)も重点的に解説。
内陸部の底冷えと、海岸部の強い風。エリアごとの対策をしておけば、冬の茨城の旅はもっと快適になります。
3分で茨城の12月イベント計画が整います。
※本ページは2025年12月版です。掲載内容は公式発表を一次情報として反映していますが、天候・運営都合により変更される場合があります。直前は必ず公式サイト等で最新情報をご確認ください。
A. 今月の更新(12月版)
A-1. 今月の開催一覧(12月)
12月の茨城は、県南・県央の「イルミネーション」と、大晦日の「初日の出・初詣準備」が中心です。 特に海沿いのスポットは風が強く体感温度が低いため、万全の防寒対策が必要です。
| 日付 | イベント名 | エリア | 観覧・備考 |
|---|---|---|---|
| 10/1(水)~ 2026/1/13(火) |
いばらきフラワーパーク イルミネーション | 石岡市 | 入園料あり。焚き火グルメや体験も人気。17:00~20:30。 |
| 11/22(土)~ 2026/1/12(月祝) |
Hitachi Starlight Illumination | 日立市 | 日立駅前広場。ガラス張りの駅舎と光の競演。点灯17:00~。 |
| 11/14(金)~ 2026/2/15(日) |
あみプレミアム・アウトレット ウィンターイルミ | 阿見町 | ショッピングと共に楽しめるイルミネーション。フォトスポット多数。 |
| 10/25(土)~ 2026/2/23(月祝) |
筑波山ロープウェイ スターダストクルージング | つくば市 | 土日祝開催(年末年始は要確認)。日本夜景遺産。極寒注意。 |
| 12/31(水) | 大洗磯前神社 初日の出奉拝(準備) | 大洗町 | 神磯の鳥居。深夜から大渋滞・駐車場満車必至。 |
12月のワンポイント
「海風」と「山風」のダブルパンチ。
日立や大洗などの海沿いは強風、筑波山などの山間部は氷点下の冷え込みとなります。防風アウター(ウインドブレーカーやダウン)に加え、マフラー・手袋・耳当てで肌の露出を極力減らすことが、快適に過ごすコツです。
A-2. 今月の注目3選
- いばらきフラワーパーク(石岡市): 「見る」だけでなく「体験する」イルミネーション。焚き火でマシュマロを焼いたり、ランタンを作ったりとアクティビティが充実。 園内レストランで温かい食事も楽しめます。
- Hitachi Starlight Illumination(日立市): 「世界で最も美しい駅」の一つとされる日立駅が舞台。駅舎内から太平洋を眺めつつ、広場のイルミネーションを楽しめます。 駅直結なのでアクセスも抜群。
- 筑波山スターダストクルージング(つくば市): ロープウェイで行く夜の空中散歩。眼下に関東平野の夜景が広がります。山頂はマイナス数度になることも。スキーウェア並みの重装備で挑みましょう。
A-3. 初心者向け・決定版ルート(駅→会場→帰路の5ステップ)
(1)石岡市|いばらきフラワーパーク(起点:JR石岡駅)
- 駅 → バス:JR石岡駅から路線バスで約30分。土日祝はシャトルバスが増便される場合あり(要確認)。
- 観覧コツ:明るいうちに到着し、園内の自然を楽しんでから点灯(17時頃)を待つのがおすすめ。
- 休憩:寒くなったら「ローズファーム ハウス」などの屋内施設へ。
- 帰路:閉園間際はバスが混み合います。一便早めのバスに乗るのが賢明。
(2)日立市|日立シビックセンター(起点:JR日立駅)
- 駅 → 徒歩:JR日立駅「中央口」を出てすぐ目の前。
- 観覧コツ:駅舎内の展望スペースやカフェからも鑑賞可能。風が強い日は屋内から楽しむのもアリ。
- 帰路:駅直結のため、電車の時間に合わせて行動できます。
A-4. 重要トピック(年末年始の交通・初日の出渋滞)
- 大洗・初日の出渋滞:大晦日の深夜から元旦早朝にかけて、大洗磯前神社や大洗海岸周辺は激しい渋滞が発生します。駐車場は未明に満車になるため、電車(鹿島臨海鉄道)の利用や、極めて早めの到着を検討してください。
- 筑波山の年末年始:ケーブルカー・ロープウェイは元旦に早朝運行を行いますが、周辺道路は渋滞します。また、路面凍結の恐れがあるため、車の場合はスタッドレスタイヤが必須です。
- 公共交通のダイヤ:JR常磐線やつくばエクスプレスなどの鉄道、および路線バスは、年末年始(12/30〜1/3頃)に休日ダイヤや特別ダイヤでの運行となります。終夜運転の有無も12月中旬に発表されるため、必ず確認を。
B. 保存版|年中使える実用ガイド
B-1. 有料席と無料観覧の違い(選び方・コスパ・視界・混雑度)
迷ったら次の観点で選びましょう。結論はシンプルです──「確実に座るなら有料席/気軽に雰囲気を味わうなら無料観覧」。
| 項目 | 有料席(桟敷・指定席など) | 無料観覧(河川敷・公園・街区ほか) |
|---|---|---|
| 視界・打上距離 | 打上地点の正面・至近に設定されやすい。全景を取りやすい。 | 会場図の風向・遮蔽物に左右。建物・樹木で欠ける場合あり。 |
| 着席・快適度 | 席確保済みで到着が遅れても安心。荷物置き場も明確。 | 早着が前提。敷物・折りたたみ座布団で工夫。場所ムーブが必要なことも。 |
| 混雑・退場 | 退場動線が分けられることが多く比較的スムーズ。 | 出口がボトルネック化しやすい。終演前移動 or 待機で回避。 |
| コスト | 数千円〜。同行者が多いほど総額は増えるが安心度が高い。 | 無料。短時間の立ち寄りや、撮影ポイント探しに向く。 |
| 雨天時 | 順延・中止時の払戻規定を事前確認。 | 自己判断の比重が大きい。濡れない退避先を確保。 |
選び方の目安:
・家族・シニアと着席重視 → 有料席
・短時間で雰囲気だけ → 無料観覧
・写真重視(ワイド全景) → 風上側のやや離れた正面
・音圧重視(大玉の衝撃) → 打上地点に近い側
B-2. 無料で見える場所マップの見方(方角・遮蔽物・安全配慮)
無料観覧は「方角・距離・高さ・安全」の4点をチェック。
- 方角:公式図の打上地点(★)に対し、正面(ワイド)/斜め(立体感)を選ぶ。風下側は煙滞留しやすい。
- 距離:近いほど音圧は増すが、見上げ角が急に。300〜600mはバランス良好の目安。
- 高さ:堤防・緩やかな斜面は視界が抜ける。階段段差は通路確保が前提。
- 遮蔽物:建物・立木・仮設物(やぐら・照明塔)を地図と現地で再確認。
- 立入禁止・私有地:農地・河川管理地・工事区画は絶対に入らない。ライトや三脚は周囲配慮。
B-3. 帰りの混雑回避ルート(HowTo構造化)
- 到着時に出口を決める:入場動線と別の退場動線を設定。目印(橋・建物・電柱番号)をメモ。
- フィナーレ対策:①5分前退避 or ②10〜15分待機のどちらかを事前合意。
- 隊列ルール:先頭は歩幅一定、最後尾は信号待ちで追いつく。スマホ歩きは厳禁。
- 駅・バス停の“手前解散”:改札・停留所の一個前の広場で整列→流入。
- 車派は“離れ駐車”:会場近傍より1〜2駅離すか、幹線に出やすい外縁Pを選定。
二択テンプレ:
・すぐ帰る日 → 終演5分前に撤収→最寄り駅へ直行
・余韻も楽しむ日 → 露店で休憩→混雑ピークを外して出発
B-4. アクセスと動線(駅・バス・駐車場の考え方)
- 鉄道:最寄駅の1本前・1本後でも徒歩圏なら分散効果が高い。コインロッカーは行きに確保。
- 臨時バス:往復とものりば位置と最終便時刻を写真に保存。復路は早め整列。
- 駐車場:会場P満車想定。「パーク&ウォーク(1〜2km)」で渋滞を避ける。
- 徒歩導線:暗所・段差は足元灯。橋上・堤防は追い越し禁止で。
B-5. 雨天・延期時のチェック手順(公式/SNS/当日問合せ)
- 公式サイト・SNS(X/Instagram/Facebook):当日正午・16時・開催2時間前に再確認。
- 電話案内・自動音声:主催・観光協会の当日窓口を控えておく。
- 交通情報:JR・私鉄・路線バスの運行見合わせで中止判断が早まる場合あり。
- 宿・駐車のキャンセル規定:順延日も泊まるか、日帰りへ切替えるかを即断できる準備。
B-6. FAQ(無料で見える場所/座れる場所/帰り動線/雨天時)
- Q. 無料で見える場所の探し方は?
- A. 公式会場図で打上地点と風向を確認し、遮蔽物の少ない高台・堤防・広場を選択。通路・救護動線は空けて配置します。
- Q. シニアが座って見られる場所はありますか?
- A. 有料席が最も安心。無料の場合はベンチ・階段の端部や芝生の段差手前を早めに確保。簡易クッションを。
- Q. 子連れ・三脚は大丈夫?
- A. ベビーカーは通路外側に頭を出さない配置。三脚は最後列が原則で、人の頭上に出さない高さに。
- Q. 帰りの混雑を避けるコツは?
- A. 「5分前撤収」or「15分待機」を徹底。駅・バス停は手前の広場で一旦集合→分散流入を。
- Q. 雨天・強風時は?
- A. まず公式SNS→次に交通機関→最後に宿・駐車を判断。順延日は同時刻・同会場のことが多いですが、チケット規定を必読。
C. シニア世代向け|快適観覧ガイド
C-1. 座って見られる&休めるスポット(ベンチ/芝生/階段/トイレ)
長時間の立ち見は負担になりやすいため、「座る場所」と「休める場所」を到着直後に確保しておくと安心です。以下を目安にご計画ください。
- ベンチ:駅前広場・公園入口・橋詰広場に点在しがちです。開始30〜60分前に一度座って体温調整を。
- 芝生:背もたれ代わりに斜面の下段を選ぶと姿勢が安定します。敷物+薄手の座布団で腰への負担を軽減。
- 階段:段差の端を占有しない配置を徹底。通行帯を確保し、出入り口から2段以上離すのが礼儀です。
- トイレ動線:「会場最寄り」よりも、駅・大型商業施設・市役所等の多目的トイレを“避難先”として把握。行列を避けられます。
席取りのコツ:
・風下は煙で視界と体感が落ちます。風上〜横風側を優先。
・足元が暗い河川敷は通路に近い外周へ。照明が届く範囲だと移動も安全です。
C-2. 移動を楽にする方法
- 分割移動:「駅→会場手前の休憩点→会場」の二段構えで。15分歩いたら3分休む目安にすると楽になります。
- 段差・暗所対策:杖・シニアカーは段差の少ない歩車共存の広い道を選択。小型ライトで足元を照らし、反射材で被視認性を高めます。
- 荷物の最適化:両手が空く小型リュック+前掛けポーチ。水分は小容量を複数本で重さ分散。
- 合流ルール:はぐれた時は「目印の建物・橋名・電柱番号」で再集合。電話より先に場所名を共有。
- 帰路の段取り:終演直後は最混雑。5分早めに移動か10〜15分待機のいずれかを事前に決めておくと安心です。
C-3. あると便利な持ち物リスト
| アイテム | 役割・使いどころ |
|---|---|
| 折りたたみクッション/薄手座布団 | 芝生・階段での腰と膝の負担軽減。休憩時の体温調整にも。 |
| 軽量レインポンチョ&折りたたみ傘 | にわか雨・夜露対策。手をふさがないポンチョが観覧向き。 |
| 小型LEDライト(足元灯) | 河川敷・堤防の暗所で安全確保。下向き照射がマナー。 |
| 使い捨てカイロ/薄手の羽織り | 夜風で冷える時期の体温維持。首・腹部を温めると楽です。 |
| 経口補水液・小容量ペットボトル | 水分は少量を複数で重さ分散。塩分補給も同時に。 |
| モバイルバッテリー(軽量) | 公式発表や地図アプリの確認に。ケーブル短めで歩行安全。 |
| 携帯用クローズドチェア(座面低め) | 長時間の待機向け。通路・避難動線をふさがない設置を徹底。 |
| 常備薬・保険証コピー | 持病のある方は必携。服薬時間のリマインドも設定を。 |
D. 過去イベントアーカイブ(1月〜11月)
D-1. 冬〜春時期(1月〜5月)
| 月 | イベント名 | エリア | メモ(開催日・見どころ) |
|---|---|---|---|
| 2月〜3月 | 水戸の梅まつり | 水戸市 | 偕楽園・弘道館で開催。日本三名園の梅。 |
| 2月〜3月 | 筑波山梅まつり | つくば市 | 筑波山梅林。斜面に広がる紅白の梅と巨石のコントラスト。 |
| 4月〜5月 | 国営ひたち海浜公園 ネモフィラ | ひたちなか市 | 「みはらしの丘」が一面青色に染まる絶景。GWは激混み。 |
| 4月〜5月 | 笠間の陶炎祭(ひまつり) | 笠間市 | 笠間芸術の森公園。県内最大の陶器市。 |
D-2. 夏時期(6月〜8月)
| 月 | イベント名 | エリア | メモ(開催日・見どころ) |
|---|---|---|---|
| 6月 | 水郷潮来あやめまつり | 潮来市 | 嫁入り舟など情緒あふれる水郷の祭り。 |
| 8月 | ROCK IN JAPAN FESTIVAL | ひたちなか市 | 国内最大級の野外フェス。2024年より蘇我と2会場体制等の動きあり(要確認)。 |
| 8月 | 水戸黄門まつり | 水戸市 | 水戸駅周辺。花火大会や山車巡行、市民カーニバル。 |
| 8月 | まつりつくば | つくば市 | ねぶたパレードや竿燈が登場する盛大な夏祭り。 |
D-3. 秋〜晩秋時期(9月〜11月)
| 月 | イベント名 | エリア | メモ(開催日・見どころ) |
|---|---|---|---|
| 10月 | 国営ひたち海浜公園 コキア | ひたちなか市 | みはらしの丘が真っ赤に染まる。コスモスとの共演も。 |
| 11月 | 土浦全国花火競技大会 | 土浦市 | 日本三大花火の一つ。2025年は11月1日に開催。 |
| 10月〜11月 | 笠間の菊まつり | 笠間市 | 笠間稲荷神社。日本最古の菊まつり。菊人形展示など。 |
| 11月 | 大洗あんこう祭 | 大洗町 | あんこう吊るし切り実演やアニメ関連イベントで賑わう。 |
| 11月 | 筑波山もみじまつり | つくば市 | ケーブルカー沿線の紅葉ライトアップなど。 |
E. まとめ
12月の茨城は、県内各地の「イルミネーション」と、旬を迎える「あんこう鍋」、そして年末の「初日の出準備」が旅の主役です。 成功のカギは、エリアごとの「風対策」と「渋滞予測」。 注目3選で行き先を決めたら、駅→会場→帰路の5ステップで動線を確認し、当日は余裕を持ったスケジュールで行動してください。
12月の実行チェックリスト(保存版)
- 服装:海沿い(日立・大洗)は強風で体感温度が氷点下並みです。防風アウターとマフラーで隙間風をブロック。
- 足元:いばらきフラワーパークは歩き回るため、履き慣れたスニーカーやブーツ推奨。ヒールは不向きです。
- 交通:大晦日の大洗・筑波山周辺は激しく渋滞します。電車(鹿島臨海鉄道・TX)の活用を最優先に検討を。
- 食事:「あんこう鍋」の人気店は予約必須。週末や年末は飛び込みだと入れないことが多いです。
- シニア配慮:屋外イルミは身体が冷えます。日立駅のような駅直結・屋内視認可能なスポットが安心です。
終了したイベントは過去アーカイブに整理済みです。来季の計画にご活用ください。 この記事は毎月更新で最新情報を反映いたします。次回の更新でも、季節ごとの最適解を簡潔にお届けします。
※記載内容は作成時点の情報です。開催可否・規制・販売状況は必ず直前に公式発表をご確認ください。
F. よくある質問(FAQ)
- Q1. 大洗で初日の出を見たいのですが、車で行けますか?
-
A. 可能ですが、過酷な渋滞を覚悟してください。
大晦日の深夜(日付が変わる頃)には主要駐車場が満車になり、周辺道路は身動きが取れなくなります。車中泊の準備をして未明前に到着するか、水戸駅周辺に宿泊して始発列車(鹿島臨海鉄道)を利用するのが現実的です。
- Q2. 茨城観光にスタッドレスタイヤは必要ですか?
-
A. 行き先によりますが、12月下旬以降は推奨します。
水戸や日立の市街地だけならノーマルタイヤでも走れる日が多いですが、筑波山、袋田の滝(大子町)などの山間部へ行くなら必須です。急な寒波で平地でも積雪することがあるため、装備しておくと安心です。
- Q3. いばらきフラワーパークのイルミネーション、所要時間は?
-
A. 食事なしで1時間〜1時間半、食事込みで2〜3時間が目安です。
園内は広く、エリアごとにテーマが異なるため見応えがあります。焚き火体験や買い物を楽しむなら、少し早めに入園してゆったり過ごすのがおすすめです。

コメントを残す