最終更新:2025年11月17日

冬の丸の内や日比谷エリアは、息をのむほど美しいイルミネーションの季節ですね。 東京駅・有楽町駅からすぐのエリアに、シャンパンゴールドに輝く並木道や、洗練された大人の街並みが、一年で最もロマンチックに彩られます。あのキラキラした光のトンネルを歩くのは、本当に特別な体験です。

でも、正直に言うと…「丸の内や日比谷のビル風、寒すぎませんか?」

せっかくのお出かけも、寒さで震えていたら楽しさも半減してしまいます。「写真は撮りたいけど、ずっと外にいるのは辛い…」というのが本音かもしれません。

この記事では、そんな「寒いのは苦手だけれど、イルミネーションは見たい」という大人の女性のために、 寒さを我慢しない「屋内退避」を前提とした、賢い回り方をご紹介します。
屋外での滞在を最小限にしつつ、暖かいカフェやレストランなどの屋内施設を巡りながら楽しむ、90分のモデルコースです。

1. 寒くない!丸の内・日比谷イルミを楽しむ「寒暖リズム」の要点

丸の内仲通りにシャンパンゴールドの光が灯ると、「ああ、今年も冬が来たな」と心が躍りますよね。洗練された街並みが一層華やいで、どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。東京駅の赤レンガ駅舎を背景にしたイルミネーションも、本当に格別です。

でも、同時に思い出すのが、あの独特の「ビル風の冷たさ」。
日比谷や丸の内エリアは、高層ビルに囲まれているせいか、風が通り抜けるときの冷たさが格別なんです。「ヒュー」という風の音を聞くだけで、体がキュッと縮こまるような感覚…。せっかくのおしゃれも、寒さには勝てません。

美しいイルミネーションを前に「寒い…早くどこか入りたい…」と我慢大会のようになってしまうのは、本当にもったいないこと。そこでご提案したいのが、「屋外5分、屋内25分」くらいの“寒暖リズム”を意識した回り方です。

これは、「イルミネーションを“見に行く”」というよりは、「暖かい屋内施設を“ハシゴ”する途中で、イルミネーションを“つまみ食い”する」という発想の転換。丸の内エリアの素晴らしいところは、徒歩1分圏内に、必ず「丸ビル」や「KITTE」のような、暖かくて魅力的な大型商業施設があることです。これを利用しない手はありません。

寒い中を長時間歩き回るのではなく、ピンポイントで一番見たい場所だけサッと見て、すぐに暖かい建物へ避難。カフェで温かい飲み物の湯気にほっと一息つきながら、窓越しに次のイルミネーションを眺める…。そんな大人の余裕こそ、この街のイルミネーションを本当に楽しむコツかもしれません。

この「寒暖リズム」を成功させるための、具体的な要点は3つです。

  • 要点①:屋外滞在は「1スポット10分」までと決める
    「寒い」と感じる前に、次の屋内スポットへ移動する勇気を持ちましょう。丸の内仲通りも、「有楽町から丸ビルまで」など、ブロックごとに区切って攻略するのがおすすめです。
  • 要点②:退避する「屋内(ビル)」をあらかじめ決めておく
    丸の内エリアは「丸ビル」「新丸ビル」「KITTE」「丸の内ブリックスクエア」、日比谷エリアは「東京ミッドタウン日比谷」が主な退避スポットです。これらは地下通路で繋がっている区間も多いため、地上(屋外)に出る時間を最小限にできます。
  • 要点③:カフェやレストランは「予約」を検討する
    イルミネーションの時期、特に週末のカフェは大変混雑します。暖かい場所を求めてさまよう「カフェ難民」になってしまうと、結局屋外にいる時間が長くなってしまいます。あらかじめお店を予約(または比較的空いている穴場を知っておく)のが賢明です。

この方法なら、90分という短い時間でも、イルミネーション鑑賞とカフェでの休憩(または軽食)を十分に満喫できます。むしろ、ダラダラと歩き回って疲弊するよりも、ずっと満足度が高いかもしれません。

イルミネーションを「メインディッシュ」にするのではなく、暖かいカフェでのおしゃべりや、素敵なディナーを楽しむための「最高の前菜(アペリティフ)」として楽しむ。それが、丸の内・日比谷エリアの大人の嗜み方です。

アドバイスとしては、「全部見ようとせず、『今日は丸ビルとKITTE周辺だけ』とエリアを厳密に絞る」こと。これが90分で快適に楽しむ最大のコツですよ。

寒い日のイルミネーション鑑賞で避けたい行動と、おすすめの対策をまとめました。

寒い日のNG行動 OK行動(快適な回り方)
× イルミ全体を徒歩で制覇しようとする。 ◎ 屋内ツリー巡り(丸ビル、KITTE等)をメインにする。
× 休憩場所を決めずに歩き、「カフェ難民」になる。 ◎ 19時など、あらかじめカフェやディナーを予約しておく。
× 東京駅(丸の内中央口)の地上からスタートする。 ◎ 東京駅の地下改札から、地下道で目的地(丸ビル等)の直結口まで移動する。
× 薄着でおしゃれを優先し、防寒具を持たない。 ◎ 着脱しやすいマフラー、手袋、カイロを完備する。

2. 厳選!主要撮影スポット3選+暖かい「屋内ツリー」2選

丸の内や日比谷エリアのイルミネーションは、どこを歩いても美しく、ついカメラを構えたくなりますよね。でも、そのたびに手袋を外して、冷たいスマートフォンを握りしめ、かじかむ手でシャッターを切る…。気づけば指先の感覚がなくなっている、なんてことも。

「寒いから、もういいかな…」と諦めてしまうのは、本当にもったいないです。 このエリアの賢い回り方は、前もって「ここで撮る!」というスポットを厳選し、そこだけをピンポイントで狙うこと。そして、撮影が終わったら、すぐに次の「暖かい屋内スポット」へ退避する。このメリハリが大切なんです。

特に、「屋外のイルミネーション」と「屋内のクリスマスツリー」を組み合わせて巡るのがおすすめ。 屋外の、あの空気が澄み切った中で輝くシャンパンゴールドの光は、確かに格別です。でも、それと同じくらい、暖房の効いたビルの中で、美しい音楽と共にライトアップされる「屋内ツリー」も、このエリアの冬の主役なんですよ。

屋外の寒さの中で一瞬のきらめきを切り取ったら、次は暖かい建物の中へ。カフェから漂うコーヒーの香りや、館内に流れるクリスマスソングの優しい音色に包まれながら、巨大なツリーを見上げる…。この「冷」と「温」のコントラストこそが、丸の内・日比谷イルミの醍醐味(だいごみ)かもしれません。

ここでは、絶対に外せない「屋外撮影スポット」3つと、寒さを感じずに楽しめる「屋内ツリー」2つを厳選してご紹介しますね。

2-1. 【屋外】丸の内仲通り(王道スポット)

やはり、丸の内イルミネーションと言えば、この「丸の内仲通り」を外すことはできませんよね。有楽町方面から東京駅方面まで、約1.2kmにわたって続くシャンパンゴールドの並木道は、圧巻の一言です。

高級ブランド店の洗練されたショーウィンドウと、無数の光が反射しあって、まるで光のトンネルを歩いているかのような気分になります。ただ、この通り、ビル風が吹き抜けやすいのが難点。特に夜は、体感温度がぐっと下がります。

アドバイスとしては、「全区間を歩いて制覇しようとしないこと」です。例えば、「丸の内ブリックスクエア」周辺や、「丸ビル」と「新丸ビル」の間など、一番撮りたいと思う「1ブロック」だけを決めて、そこで集中的に撮影するのが賢い方法です。写真を撮り終えたら、すぐ横のビルに逃げ込みましょう。

  • 撮影のコツ:
    • 車道側から、あえて少し斜めの角度で並木道の「奥行き」を狙うと、光の連なりが美しく撮れます。
    • (交通ルールは厳守し、車に十分注意してください)
    • 人物を撮る際は、暗いのでフラッシュは使わず、イルミネーションの光を顔に受けるように立つと、自然に明るく映ります。
  • 最寄りの退避ビル: 丸ビル、新丸ビル、丸の内ブリックスクエア、二重橋ビル

2-2. 【屋外】丸ビル前・行幸通り(東京駅を背景に)

丸の内仲通りと並ぶ、もう一つの王道スポットがここです。「丸ビル」と「新丸ビル」の間から、まっすぐに伸びる「行幸通り(ぎょうこうどおり)」。その向こう側に、ライトアップされた赤レンガの「東京駅 丸の内駅舎」が堂々とそびえ立つ姿は、まさに東京の冬の象徴的な風景です。

ここは広場のように開けているため、仲通りとはまた違った開放感のある写真が撮れます。ただし、開けている分、風も遮るものがありません。特に冷え込む日は、長居は禁物です。

アドバイスは、「東京駅を背景にするなら、丸ビル・新丸ビルの『建物ギリギリの歩道』から撮る」こと。行幸通りの中央まで行かなくても、十分美しい構図で撮影可能です。そして、撮ったら1秒で振り返り、丸ビルの回転ドアに飛び込みましょう。

  • 撮影のコツ:
    • 広角レンズ(スマートフォンの0.5xなど)を使うと、左右のビルと奥の東京駅がすべて収まり、迫力のある写真になります。
    • あえて東京駅にピントを合わせず、手前のイルミネーションをぼかして「玉ボケ」を作ると、幻想的な雰囲気が出ます。
  • 最寄りの退避ビル: 丸ビル(徒歩0分)、新丸ビル(徒歩0分)

2-3. 【屋外】日比谷エリア(ミッドタウン日比谷など)

有楽町駅や日比谷駅からスタートするなら、丸の内とは少し趣の違う「日比谷」エリアのイルミネーションも素敵です。「東京ミッドタウン日比谷」や「日比谷シャンテ」周辺は、丸の内仲通りの“シャンパンゴールド一色”とは異なり、カラフルな装飾や、音楽と連動したショーが行われることも多く、よりエンターテイメント性が高いのが特徴です。

特にミッドタウン日比谷の階段エリアは、人気の撮影スポット。ですが、ここも屋外。シアターや映画館に向かう人混みと、冷たい風の中で立ち止まるのは、なかなか勇気がいります。

アドバイスは、「日比谷のイルミネーションは、ミッドタウン日比谷の『建物内』から眺める」こと。6階のパークビューガーデンや、館内のレストラン・カフェの窓際からなら、暖かい場所でゆっくりと(そして上から)イルミネーションを見下ろすことができますよ。

  • 丸の内イルミとの違い:
    • 丸の内: シャンパンゴールドで統一された、大人のシックな雰囲気。並木道がメイン。
    • 日比谷: カラフルな色使いや、テーマ性のある装飾が多い。ショーアップされた華やかな雰囲気。
  • 最寄りの退避ビル: 東京ミッドタウン日比谷(徒歩0分)、日比谷シャンテ

2-4. 【屋内】KITTE(丸の内)のツリー

さあ、ここからは「暖かい」スポットです。東京駅・丸の内南口の目の前にある「KITTE(キッテ)」。ここの1階アトリウム(吹き抜け空間)に登場するクリスマスツリーは、毎年多くの人を楽しませてくれます。

真っ白な雪が積もったようなデザインや、伝統的なモチーフを使ったものなど、その年によってテーマは様々ですが、共通しているのはその「荘厳さ」。高い天井まで届きそうなツリーは、見上げているだけで時間を忘れてしまいます。何より、暖かい建物の中で、コートもマフラーも外して鑑賞できるのが最高です。

アドバイスは、「1階の地上から見上げるだけでなく、2階や3階のフロアから見下ろす」こと。各階の通路からツリーを囲むように見下ろせるのがKITTEの特徴。人混みを避けつつ、ツリーの全景を写真に収める絶好のポイントです。

  • KITTE 鑑賞ポイント:
    • 1F アトリウム: ツリーの根本。迫力満点だが、混雑しやすい。
    • 2F〜5F 通路: ツリーの全景や中腹を、人混みを避けて鑑賞・撮影できる穴場。
    • B1F: 東京駅(京葉線など)と地下直結。寒さを感じずにアクセス可能。

2-5. 【屋内】丸ビル 1階のツリー

丸の内イルミネーションの「玄関口」とも言えるのが、「丸ビル」1階の「マルキューブ」に設置されるクリスマスツリーです。ここは、その年の丸の内クリスマスの“顔”となる場所。有名アーティストとのコラボレーションや、音楽と光のショーなど、毎年趣向を凝らした演出で私たちを迎えてくれます。

重厚感のあるビルの中で、吹き抜けの天井から吊り下げられる装飾と、中央にそびえるツリーの組み合わせは圧巻。外の仲通りで体が冷えたら、まずはここに駆け込んで、暖かい空気の中でこのツリーを見上げれば、それだけで幸せな気持ちになれます。

アドバイスは、「このツリーを『待ち合わせ場所』として活用する」こと。東京駅の地下からも直結しているので、寒さが苦手なご友人がいる場合、地上(丸の内中央口など)ではなく、丸ビル1階のツリー前で待ち合わせるようにすれば、誰も寒い思いをせずに済みますよ。

  • 丸ビル 鑑賞ポイント:
    • 1F マルキューブ: メイン会場。音楽と連動したライティングショーが間近で見られる。(時間帯は要確認)
    • 3F 回廊: 1Fの混雑を避け、上からツリー全体を見下ろせる。
    • アクセス: 東京メトロ丸ノ内線「東京駅」、都営三田線「大手町駅」から地下道直結。
キャラクター
「KITTEのツリーは、上から見下ろせるのが特徴ですよね。各階で少しずつ角度が変わるから、お気に入りの場所を探すのも楽しいですよ。」

3. すぐに退避!屋内休憩カフェ早見表(電源・段差・席ゆとり)

イルミネーションの美しさに夢中になっていても、ふと我に返ると、かじかむ手先や、コートの襟元から入り込む冷たい風に、「寒い!」と実感する瞬間が訪れます。あの、体の芯からじんわりと冷えてくる感覚…。

そんな時、「あそこのビルに入れば、絶対に座れるカフェがある」と知っているだけで、心の余裕がまったく違いますよね。丸の内や日比谷エリアの冬の夜は、美しい反面、休憩場所を求める「カフェ難民」で溢れかえる時間帯でもあります。せっかく暖かい建物に逃げ込んでも、どのお店も満席で、結局また寒い通路で立ち往生…なんてことだけは避けたいものです。

ここでは、ただのカフェリストではありません。「屋外イルミからの退避」という目的を叶えるための、実用的な早見表をご用意しました。

ヒールやブーツで疲れた足でもたどり着きやすい「段差・アクセス」の良さ。冷えたスマートフォンの命綱になる「電源」の有無。そして、コートや荷物を置いても窮屈でない「席のゆとり」。この3つの視点で、いざという時の駆け込み寺となるカフェをピックアップしました。これさえあれば、もう寒い夜も怖くありませんよ。

※イルミネーション期間のピークタイム(特に週末18時~20時)は大変混雑します。あくまで目安としてご活用ください。

丸の内・日比谷「屋内退避」カフェ早見表
店舗名(ビル名・フロア) エリア 席ゆとり 電源 段差・アクセス ひと言メモ
common cafe
(丸の内センタービル 1F)
丸の内 ◎ 多い (102席) ◯ あり ◯ 段差なし 東京駅北口方面。席数が多くゆったり。少し穴場かも。
スターバックス
(丸の内ビル B1F/1F)
丸の内 △ 少なめ (57席) △ 一部あり ◎ 地下直結 便利ですが、常に混雑。席が取れたらラッキー。
丸の内CAFE会
(KITTE 1F)
丸の内 ◯ 中 (70席) ◯ あり (多め) ◎ 地下直結 屋内ツリーの目の前。天井が高く開放的。
椿屋茶房
(丸ビル 5F)
丸の内 ◯ 中 (60席) × なし (情報少) ◎ EV直結 レトロな雰囲気でゆったり。少し上の年齢層向け。
HARBS (ハーブス)
(丸ビル 3F)
丸の内 ◯ 中 × なし ◎ EV直結 ケーキが人気。夕方以降は行列覚悟。
Q CAFE
(ミッドタウン日比谷 6F)
日比谷 ◎ 多い (96席) ◯ あり ◎ EV直結 ワークスペース併設で作業もしやすい。眺めも◎。
スターバックス
(ミッドタウン日比谷 B1F)
日比谷 ◎ 多い (108席) ◯ あり ◎ 地下直結 日比谷エリアで席数が多いスタバ。地下なのが◎。
Buvette (ブヴェット)
(ミッドタウン日比谷 1F)
日比谷 ◯ 中 (99席) △ 一部あり ◯ 段差なし おしゃれなビストロ。カフェ利用もOK。予約推奨。
キハチカフェ
(日比谷シャンテ 1F)
日比谷 △ 少なめ (40席) × なし (情報少) ◯ 段差なし シャンテ内にあり便利。席間はややコンパクト。

この表を見ていただくと、「席数が多い」=「東京駅やイルミのメインストリートから少しだけ離れた場所(ビルの上層階や、少し離れたビル)」にあることがわかりますよね。逆に、メインストリート沿いの1階にあるお店は、便利ですが混雑も覚悟しなくてはなりません。

もし、スマートフォンの充電が本当にピンチ!という場合は、KITTE 1階の「丸の内CAFE会」や地下1階の「スターバックス」は電源も多めで頼りになります。ただ、席が空いていない可能性も…。

一番確実なアドバイスは、「カフェ休憩」ではなく、「軽めのディナー」として19時などに予約してしまうことです。特に日比谷の「Buvette」や丸ビルの「椿屋茶房」などは、予約をしておけば、寒い中カフェを探し回る必要がなくなり、イルミネーション鑑賞後のゴールを暖かく確保できますよ。

4. 屋内メインの90分モデルコース(軽食・カフェ込み)

「屋外5分、屋内25分」の寒暖リズム。このルールはわかっていても、「じゃあ、具体的にどう動けばいいの?」と、当日のルートを考えるのは少し面倒かもしれません。いざ現地に着くと、人の流れにつられて、つい寒い屋外を長く歩いてしまいがちです。

寒い日や雨の日こそ、無理をしない「大人のモデルコース」が役立ちます。ポイントは、屋外にいる時間を「ピンポイント」に絞り込み、移動と休憩のほとんどを「暖かい屋内」で完結させること。

イルミネーションが灯り始める幻想的な時間帯に、寒さで震えるのではなく、暖かいカフェの窓際で、湯気が立つカップを両手で包み込みながら眺める…。そんな贅沢な時間を過ごしませんか?

ここでは、滞在時間「90分」という限られた時間でも、イルミネーション鑑賞とカフェでの休憩(または軽食)をしっかり満喫できる、2つのコースをご提案します。これなら、冷たい風の音も、ロマンチックなBGMに聞こえてくるかもしれませんよ。

4-1. 【東京駅発】王道イルミとKITTE満喫コース

JRや新幹線で「東京駅」に到着する方に、特におすすめしたい王道コースです。このコースの最大の秘訣は、「駅に着いたら、絶対に地上に出ないこと」

東京駅の丸の内地下中央口や南口の改札を出たら、そのまま「地下通路」を通って「丸ビル」や「KITTE」の地下1階に直結できます。乾いた暖かい空気の中を歩き、コートを脱ぐ準備をしながらビルに入りましょう。

まずは丸ビルやKITTEの「屋内ツリー」を鑑賞。体が十分に温まっている状態で、いざ「丸の内仲通り」のメインスポットへ。屋外滞在は10分~15分と時間を決め、一番美しい場所(丸ビルと新丸ビルの間など)で集中的に写真を撮ります。冷たい空気が肌に触れるのを感じたら、それが退避の合図。すぐにまたKITTEの建物内に戻り、今度はカフェでゆっくりと休憩です。

  • 00:00 (19:00)
    JR「東京駅」丸の内地下中央口(または南口)改札 スタート。
  • 00:05 (19:05)
    地下通路を通り、「丸ビル」B1Fへ直行。エスカレーターで1Fに上がり、メインツリーを鑑賞。(所要時間15分)
  • 00:20 (19:20)
    丸ビルから地上へ。「丸の内仲通り」や「行幸通り」(東京駅背景)の王道イルミネーションを撮影。【屋外滞在:15分】
  • 00:35 (19:35)
    体が冷える前に、すぐ目の前の「KITTE」1Fへ退避。
  • 00:40 (19:40)
    KITTE 1Fアトリウムの「屋内ツリー」を鑑賞。1Fまたは上層階から見下ろすのもおすすめ。(所要時間15分)
  • 00:55 (19:55)
    1Fの「丸の内CAFE会」などで席を確保。温かい飲み物や軽食で休憩。(所要時間30分)
  • 01:25 (20:25)
    カフェで十分温まったら、KITTE B1Fへ。
  • 01:30 (20:30)
    地下通路を通って、一度も地上に出ずにJR「東京駅」の改札へ。

4-2. 【有楽町・日比谷発】大人イルミとカフェ予約コース

有楽町駅や、地下鉄の日比谷駅からスタートするなら、丸の内とは少し雰囲気の違う「日比谷エリア」をメインにするのがおすすめです。こちらは「東京ミッドタウン日比谷」が退避の拠点になります。

このコースの成功の鍵は、「カフェやレストランを予約しておくこと」。日比谷エリアは、丸の内以上に「ディナー」と「観劇」(シアタークリエや宝塚劇場など)の街。ピークタイムのカフェは予約なしでは入るのが難しいことも。

あらかじめ19時などにミッドタウン日比谷内のカフェ(例えば「Buvette」や6階の「Q CAFE」)を予約。駅(地下鉄日比谷駅ならA11出口直結)から最短でビルに入り、まずは暖かい店内で軽食やお茶を楽しみます。食事が終わって体がポカポカになったら、最後に「お楽しみ」として、ミッドタウン周辺の華やかなイルミネーションを15分ほど散策。寒さを感じる前に、再び地下鉄の入り口へ。これが大人のスマートな回り方です。

  • 00:00 (19:00)
    地下鉄「日比谷駅」A11出口(またはJR「有楽町駅」)スタート。「東京ミッドタウン日比谷」へ直行。
  • 00:05 (19:05)
    あらかじめ予約しておいたカフェ・レストランへ(例:1F「Buvette」、6F「Q CAFE」など)。
  • 00:10 (19:10)
    暖かい店内で、窓の外の夜景(または街の雰囲気)を感じながら、ゆっくりと軽食やデザートを楽しむ。(所要時間50分)
  • 01:00 (20:00)
    食事が終わり、店を出る。
  • 01:05 (20:05)
    ミッドタウン日比谷の建物周辺や、日比谷シャンテ方面のイルミネーションを散策・撮影。【屋外滞G:20分】
  • 01:25 (20:25)
    体が冷える前に鑑賞を切り上げ、地下鉄「日比谷駅」の入り口へ。
  • 01:30 (20:30)
    暖かい地下道を通って、駅のホームへ。

5. 賢く帰る「帰路分散」ガイド(JR・地下鉄の最短導線)

「あー、きれいだったね」と温かいカフェで一息ついた後、お店のドアを開けた瞬間に「ヒヤッ」と肌を刺すような冷気に、思わず首をすくめてしまう…。イルミネーション鑑賞で一番気が重いのは、実はこの「帰り道」かもしれません。

特に東京駅や有楽町駅は巨大で、駅の入り口に着いたと思っても、ホームまでが遠いことも。寒い屋外を5分も10分も歩いて、やっと駅舎に入っても、今度は人の「ざわめき」と混雑で疲れてしまう…。せっかくの素敵な余韻も、この帰路で台無しになってしまったら悲しいですよね。

ここでの賢い大人の選択は、「来た道をそのまま戻る」のではなく、「今いる場所から一番近い、暖かい入り口に逃げ込む」ことです。

丸の内・日比谷エリアの強みは、JRだけでなく、地下鉄の駅(丸ノ内線、千代田線、三田線、日比谷線、有楽町線…)が網の目のように張り巡らされていること。あえてJRの大きな駅にこだわらず、最寄りの地下鉄の入り口にサッと入ってしまう「帰路分散」の考え方が、体力を温存する最大のコツです。

地下道に入ってしまえば、もう風も寒さも関係ありません。乾いた暖かい空気の中を、ゆっくりと歩いて帰路につける。この安心感は、何物にも代えがたいですよ。

現在地別に、最も近い「暖かい(=地下直結)」駅の入り口をまとめました。

現在地別・最短「暖かい」帰路ガイド
今いる場所 (目安) 最寄りのJR駅 最寄りの地下鉄駅 最短導線(アドバイス)
丸の内仲通り (中央)
(丸ビル・新丸ビル周辺)
JR 東京駅
(丸の内中央口)
地下鉄 丸ノ内線「東京駅」
地下鉄 三田線「大手町駅」
◎ 地上に出ない!
丸ビル・新丸ビルのB1Fから地下道へ。そのまま丸ノ内線改札、または大手町駅方面へ。
KITTE (キッテ)
(JPタワー)
JR 東京駅
(丸の内南口)
地下鉄 丸ノ内線「東京駅」
地下鉄 千代田線「二重橋前駅」
◎ KITTE B1FからJRへ。
B1Fから地下道でJR丸の内南口改札へ直結。丸ノ内線や二重橋前駅も地下で繋がっています。
丸の内仲通り (有楽町側)
(ブリックスクエア周辺)
JR 有楽町駅
(国際フォーラム口)
地下鉄 有楽町線「有楽町駅」
地下鉄 千代田線「二重橋前駅」
◎ 国際フォーラム内を通過。
JR有楽町駅が近いですが、国際フォーラムのB1F(地下コンコース)経由で有楽町線D5出口も便利。
東京ミッドタウン日比谷
(日比谷シャンテ周辺)
JR 有楽町駅
(日比谷口)
地下鉄 日比谷線「日比谷駅」
地下鉄 千代田線「日比谷駅」
◎ A11出口に直結!
ミッドタウン日比谷B1Fは、日比谷線・千代田線のA11出口に直結。最強の屋内導線です。

この表で一番お伝えしたいのは、「JR東京駅に戻るなら、絶対に地上から行かないで」ということです。あの美しい赤レンガ駅舎の「丸の内中央口」から入ろうとすると、行幸通りの開けた場所を横切る必要があり、冷たい風に数分間さらされ続けます。

丸ビルやKITTEで屋内ツリーを楽しんだ後は、そのままエスカレーターで「地下1階」へ降りてください。そこには、JRの改札(丸の内地下中央口・南口)や、地下鉄丸ノ内線の改札へと続く、暖かくて広々とした地下コンコースが広がっています。この「地下道」こそが、寒い日の最強の味方です。このルートを知っているだけで、イルミネーション鑑賞のハードルがぐっと下がりますよ。

具体的な「地下鉄」を使った帰路分散のおすすめルートです。

  • 丸ノ内線(東京駅)を利用する場合: 丸ビル、新丸ビルのB1Fから地下道で直結。改札まですぐです。
  • 三田線(大手町駅)を利用する場合: 丸ビル、新丸ビル、オアゾなど、丸の内エリアの主要ビルはB1Fで大手町駅のコンコースと繋がっています。JR東京駅より近い場合も。
  • 千代田線(二重橋前駅/日比谷駅)を利用する場合: 丸の内ブリックスクエアや国際フォーラムからは「二重橋前駅」が便利。ミッドタウン日比谷からは「日比谷駅」が直結です。
  • 有楽町線(有楽町駅)を利用する場合: 国際フォーラムB1Fから直結。JR有楽町駅(国際フォーラム口)のすぐ隣でもあります。
キャラクター
「ミッドタウン日比谷と地下鉄駅が直結しているのは、本当に便利ですよね。寒い日や雨の日は、地下鉄の入り口を覚えておくのが最強の防寒対策です!」

6. まとめ

今回は、丸の内・日比谷エリアのイルミネーションを、寒さを我慢せずに楽しむための「屋内退避」を前提とした回り方をご紹介しました。

シャンパンゴールドに輝く並木道、赤レンガの東京駅を背景にしたロマンチックな風景…。この街の冬のきらめきは、本当に特別で、一年頑張った心を癒してくれるような力がありますよね。でも、その美しさと表裏一体なのが、あのビル風の「厳しい寒さ」です。

「きれいだけど、寒い」 「早く暖かいところに入りたい」

せっかくのお出かけが、そんな我慢の時間になってしまうのは、本当にもったいないことです。

大切なのは、発想の転換。イルミネーションを「メインディッシュ」にするのではなく、暖かいカフェでのおしゃべりや、素敵なディナーを楽しむための「最高の前菜(アペリティフ)」として楽しむこと。そう考えると、無理して屋外を長時間歩き回る必要なんて、まったくないんです。

「屋外5分、屋内25分」の寒暖リズムを合言葉に、 「丸ビル」や「KITTE」といった暖かい屋内ツリー巡りをメインに据え、 屋外のイルミネーションは、一番見たい場所だけ「つまみ食い」する。

そして何より、東京駅や日比谷駅の「地下道」を最大限に活用し、行きも帰りも、冷たい風に当たる時間を極限まで減らすこと。温かい飲み物の湯気でほっと一息つきながら、窓ガラス越しにきらめく光を眺める…。そんな大人の余裕こそが、この街での時間を最高に贅沢なものにしてくれます。

この記事でお伝えした90分のモデルコースやカフェリストが、あなたの冬のお出かけを、寒さの思い出ではなく、心温まる素敵な時間に変えるためのお手伝いになれば、とても嬉しく思います。

7. よくある質問(FAQ)

最後に、丸の内・日比谷エリアのイルミネーションについて、特に「寒さ」や「アクセス」に関して多くの方が疑問に思われることを、Q&A形式でまとめてみました。「こんな時はどうなんだろう?」という細かな不安が、ここですっきり解消できれば幸いです。お出かけ前の最終チェックとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q1. 雨の日でもイルミネーションは点灯していますか?

A. はい、基本的に雨の日でも点灯しています。
小雨程度であれば、濡れた路面に光が反射して、かえって幻想的な風景を楽しめることもあります。ただし、台風や暴風雪などの荒天(こうてん)の場合は、安全のために点灯が中止されたり、時間が短縮されたりする可能性もあります。お出かけ前に丸の内エリアの公式サイトなどで最新情報を確認するのが確実です。雨の日は特に、地下道を活用した屋内退避ルートが役立ちますよ。

Q2. 東京駅から丸の内仲通りまで、一番寒くない(濡れない)行き方は?

A. 「地下道」を通って「丸ビル」または「新丸ビル」の地下1階からアクセスするのが最強です。
JR東京駅の「丸の内地下中央口」または「丸の内地下南口(KITTE方面)」の改札を出て、そのまま地下コンコース(地下道)を進んでください。丸ビル・新丸ビルともに地下で直結しています。ビルのエスカレーターで1階に上がれば、目の前がイルミネーションのメインストリート(丸の内仲通り)です。地上(赤レンガ駅舎の広場)を横切るよりも、風にさらされる時間が格段に短くなります。

Q3. 屋内ツリー(丸ビル、KITTE)だけ見る場合、所要時間はどれくらいですか?

A. 2つのビルを巡るだけなら、移動も含めて30分~45分程度が目安です。
「丸ビル」と「KITTE」は地下道でも繋がっていますが、地上でも道路を挟んで向かい側にあるため、移動は5分もかかりません。それぞれのビルでツリーを鑑賞・撮影する時間を15分ずつ見積もれば、合計30分ほど。両方のビルでカフェ休憩をしないのであれば、とても効率よく暖かい場所だけで楽しめますよ。

Q4. 車で行く場合、おすすめの駐車場はありますか?

A. 「丸ビル駐車場」や「新丸ビル駐車場」、「東京国際フォーラム駐車場」が便利です。
これらの駐車場はイルミネーションの中心地にあり、屋外に出ることなく、そのままビル内のレストランやカフェ、屋内ツリー鑑賞へアクセスできます。ただし、イルミネーション期間の週末は大変混雑し、満車で入れないことも多々あります。駐車料金も高めなので、時間に余裕を持つか、公共交通機関(特に地下鉄)の利用がおすすめです。