最終更新:2025年11月17日
冬の六本木ヒルズ、特に「けやき坂」のイルミネーションは、本当に圧巻ですよね。白と青の「SNOW&BLUE」に輝く約400mの並木道と、その奥に見える東京タワーのコントラスト…。あの景色を見るためだけに、毎年足を運びたくなってしまいます。
さらに、広場(大屋根プラザ)では本場ドイツの雰囲気が楽しめる「クリスマスマーケット」も開催され、入場無料で楽しめるのが嬉しいポイントです。2025年も11月22日からの開催予定で、ライトアップと合わせて楽しめます。
…でも、六本木ヒルズのクリスマスって、正直「寒すぎ」「混みすぎ」ではありませんか?
けやき坂は撮影スポットが大混雑。クリスマスマーケットも大盛況ですが、基本は立ち見・立ち飲みで、冷たい風が吹き抜ける中でゆっくり座る場所もありません。「寒くて疲れた…」そんな思い出で終わらせてしまうのは、あまりにもったいないです。
この記事では、「長居はしない」と割り切る「立ち見前提」の軽量プランをご提案します。滞在時間を45分~75分と短く設計し、混雑ピークを避け、寒さを我慢せずに「屋内」へ退避する流れを徹底的に解説。賢く立ち回って、六本木ヒルズの“一番おいしいところ”だけを楽しんでいきましょう。
この記事でわかること
この記事のポイント
この記事では、六本木ヒルズのクリスマス(けやき坂イルミ・マーケット)を、「寒い・混雑・立ち見」という前提でどう賢く楽しむかを徹底解説します。 滞在時間を短く区切り、混雑を避け、すぐに暖かい屋内へ退避する。そんな“大人の軽量プラン”で、冬の六本木をスマートに楽しむコツをお伝えしますね。
- ✔︎ 疲れない「滞在45分~75分」の軽量プラン設計
- ✔︎ クリスマスマーケット(大屋根プラザ)の混雑ピーク回避表
- ✔︎ けやき坂撮影から最短で屋内へ移動する分岐フロー
- ✔︎ 暖かく“座れる”ヒルズ内レストラン&カフェリスト
- ✔︎ 帰りの「日比谷線/大江戸線」混雑分散ガイド
忙しい方へ(3行まとめ)
けやき坂イルミは「立ち見前提」で滞在45~75分の短期決戦がおすすめ。
クリスマスマーケットは寒いので、防寒対策を万全に。
寒くなったらすぐに「ヒルズ内の屋内カフェ」へ。帰りは「駅地下」に直行が賢明です。
1. “立ち見前提”で楽しむ要点(滞在45〜75分の設計)
六本木ヒルズのクリスマス、と聞くと、まず思い浮かぶのはあの「けやき坂」のイルミネーションですよね。白と青の光がどこまでも続く並木道の先に、赤く輝く東京タワーが浮かび上がる…。あの風景は、本当に東京の冬の風物詩です。テレビや雑誌で見るたびに、一度はあの場に立ってみたい、と思います。
そして、もう一つの主役が「クリスマスマーケット」。大屋根プラザに並ぶヒュッテ(木製の小屋)で、温かいグリューワイン(ホットワインのことですね)やソーセージを味わう…想像しただけで、心も体も温まるような気がします。
でも、実際に現地に行ってみると、想像を絶する「混雑」と「寒さ」に直面することがほとんどです。けやき坂の有名な撮影スポット(坂の上のブリッジ)は、スマートフォンを構える人々で黒山の人だかり。マーケットは入場無料(※2025年時点)で魅力的ですが、テーブル席はごくわずかで、基本は買ったものを手に持ったままの「立ち見・立ち食い」状態です。
冷たい風が吹き抜ける中、かじかむ手でホットワインのカップを持ち、座る場所もなく立ち尽くす…。とくに雨やみぞれ交じりの日は、足元も冷えて体力の消耗が早くなります。これでは、せっかくのロマンチックな気分も台無しになってしまいますよね。
だからこそ、六本木ヒルズのクリスマスは「長居はしない」と最初から決めておくことが、大人にとっての正解だと私は思います。滞在時間は、思い切って45分から、長くても75分。この短い時間の中で、「絶対に外したくないこと」だけを効率よく楽しむ「軽量プラン」を設計するんです。
この「立ち見前提の軽量プラン」を成功させるための要点は、以下の3つです。
- 要点①:目的を「1つか2つ」に絞り込む
例:「けやき坂の撮影(ブリッジから)だけ」
例:「マーケットでホットワインを1杯飲むだけ」
例:「66プラザ(メインエントランス)のツリーを見て、カフェに直行」
など、欲張らないことが大切です。 - 要点②:「暖かい屋内」への退避ルートを確保しておく
「寒くなったら、あそこのカフェへ」というゴールを決めておきましょう。ヒルズ内(ウェストウォークや森タワー)には魅力的なカフェやレストランが多数あります。 - 要点③:混雑ピーク(特に週末の18時~20時)を避ける
可能であれば、平日の早い時間(17時~18時)や、逆に遅い時間(21時以降)を狙うだけで、快適さが全く違います。
「せっかく六本木まで来たんだから、全部楽しまないと損」…その気持ち、とてもよくわかります。でも、その結果、疲れ果てて「もう二度と冬の六本木には来ないかも…」となってしまうのが一番もったいないのです。
イルミネーションは、「鑑賞する」ものと意気込むのではなく、暖かいレストランへ向かう途中の「美しい背景」として楽しむくらいが、ちょうど良いのかもしれません。
アドバイスとしては、「『今日はけやき坂だけ』と割り切る勇気を持つこと」です。けやき坂のイルミネーション(無料)だけを15分で撮影し、残りの時間は予約しておいた暖かいレストラン(屋内)でゆっくり食事をする。クリスマスマーケットは、また別の機会(平日の昼間など)に改めて訪れる…。そんなふうに「分ける」ことが、大人の賢い選択ではないでしょうか。
寒い日・混雑日の六本木ヒルズで、快適に過ごすための「OK行動」と「NG行動」をまとめました。
| よくあるNG行動(疲れるパターン) | おすすめのOK行動(軽量プラン) |
|---|---|
| × けやき坂を端から端まで歩き、マーケットも行く。 | ◎ けやき坂の「ブリッジ」で撮影だけして、屋内へ。 |
| × 予約なしでディナータイム(19時頃)に行く。 | ◎ 17時台の早い時間に行くか、21時以降の遅い時間を狙う。 |
| × マーケットで食べ物と飲み物を買い、座る場所を探す。 | ◎ 「ホットワイン1杯だけ」と決め、飲み終えたら即退避。 |
| × 寒い中、駅まで(地上を)歩いて帰る。 | ◎ ヒルズ内から「駅の地下コンコース」へ直行する。 |
2. クリスマスマーケット(大屋根プラザ)の混雑・寒さピーク回避表
六本木ヒルズのクリスマスのもう一つの主役、「クリスマスマーケット」。大屋根プラザ(O-YANE PLAZA)に、本場ドイツから来たかのようなヒュッテ(木製の小屋)が立ち並ぶ風景は、本当に圧巻ですよね。キラキラと輝く装飾、クリスマスソングの陽気な音色(ねいろ)、そして何より、ソーセージが焼ける香ばしい匂いや、グリューワイン(ホットワイン)の甘くスパイシーな香り…。あの香りを嗅ぐだけで、一気にクリスマス気分が高まります。
2025年も入場無料(※2025年11月22日~)ということもあり、気軽に立ち寄れるのが最大の魅力です。でも、それが最大の難点でもあります。気軽さゆえに、とんでもない混雑が集中するんです。
まず、このマーケットは「座る場所がほぼ無い」ことを覚悟しなくてはなりません。いくつかのテーブルはありますが、基本的には争奪戦。多くの人は、温かいグリューワインのカップとかじかむ手、ソーセージが乗った紙皿、荷物、スマートフォン…と、両手がふさがったまま、立ち尽くすことになります。
そして「寒さ」。大屋根プラザは、名前の通り「屋根」はありますが、壁はありません。つまり「屋外」です。六本木のビル風が容赦なく吹き抜ける中で、買ったばかりの温かい食べ物も、5分もすれば冷たくなってしまう…。雨の日も、屋根で多少しのげるとはいえ、風向きによっては横から吹き込ん来て、足元やコートの裾が冷えてしまいます。そんな現実が待っています。
だからこそ、ここも「長居は無用」。「雰囲気だけを15分で楽しむ」という割り切りが、快適さの鍵を握っています。そのためには、どの時間帯が危険で、どの時間帯ならまだマシなのか、知っておくことが重要ですよね。
週末のピークタイム(特に18時~21時)は、人気店で行列ができ、まともに歩けないほどの混雑になることも。快適さを求めるなら、平日の早い時間帯が鉄則です。以下は、おおよその目安としてご覧ください。
| 時間帯 | 平日(月〜木) | 金・土日祝 | 寒さ・快適度 |
|---|---|---|---|
| 11:00~17:00 (点灯前) |
◎ 快適 人もまばら。ランチ利用も可。 |
△ やや混雑 週末のランチタイムは混む。 |
◎ 比較的快適 日が出ている時間は寒さがマシ。 |
| 17:00~19:00 (点灯直後) |
△ 混雑し始め 仕事帰りの人が増え始める。 |
✕ 大混雑 イルミ目当ての第一波が直撃。 |
△ 冷え込む 日没で一気に気温が下がる。 |
| 19:00~21:00 (ピーク) |
✕ 大混雑 仕事帰りのピーク。 |
✕✕ 激混雑 (入場制限の可能性も) |
✕✕ 極寒 一日で最も冷え込む時間帯。 |
| 21:00~23:00 (終了間際) |
◯ やや空く 終電を意識し人が減り始める。 |
△ 混雑 まだ人出は多い。 |
✕✕ 極寒 防寒対策が必須。 |
ヒルズ内のレストランを予約しておいて、マーケットは『食後に15分だけ』立ち寄って、ホットワインを1杯飲む…みたいに割り切るのが、寒さも混雑も回避する一番の方法ですよ。」
3. けやき坂 撮影→即・屋内移動の分岐フローチャート
六本木ヒルズのイルミネーションで、誰もが撮りたいと願う、あの「けやき坂」の風景。白と青の光の川が、東京タワーに向かってまっすぐ伸びていく…。本当に美しくて、寒さを忘れて見入ってしまいそうになりますよね。
でも、実際にスマートフォンを構えると、かじかむ手先でうまくシャッターが押せなかったり、周りの人の多さに圧倒されたり。そして、撮影に夢中になっている間に、体の芯まで「ヒュー」というビル風の冷たい音とともに、すっかり冷え切ってしまう…。
ここで大切なのは、「どこで撮るか」と同じくらい、「撮り終わったら、どこのドアに逃げ込むか」を事前に決めておくことです。六本木ヒルズは幸いなことに、イルミネーションスポットのすぐそばに、暖かい屋内(ウェストウォークやグランドハイアット)への入り口が必ず用意されています。
問題は、自分が今いる場所から「一番近い」暖かい入り口がどこなのか、意外と分かりにくいこと。寒い屋外で地図アプリを開くなんて、もってのほかです。
ここでは、六本木ヒルズの二大撮影スポットである「A:ブリッジの上」と「B:地上の並木道」、それぞれの場所から、最短時間で暖かい屋内へ退避するための「分岐フロー」を具体的にご紹介しますね。
3-1. 【A】王道スポット「けやき坂ブリッジ」で撮る場合
けやき坂のイルミネーションと東京タワーを一枚の写真に収められる、あの有名な「けやき坂ブリッジ」。(よくティファニーやルイ・ヴィトンのお店の前にある、坂を横断する連絡橋です)
ここは、間違いなく一番人気の撮影スポット。だからこそ、日没後はこの狭い橋の上が、信じられないほどの人で溢れかえります。寒さとの戦いであると同時に、場所取りの戦いでもあるんです。
でも、実はこの場所、六本木ヒルズの中で「最も退避しやすい」最強のスポットでもあります。なぜなら、このブリッジは「森タワー(ウェストウォーク)の2階」と「レジデンス棟」を直結しているから。つまり、撮影場所の「真横」に、暖かい屋内へのガラス扉があるんです。
アドバイスは、「撮影が終わったら、振り返らずにすぐ横の『ウェストウォーク 2F』の扉に飛び込む」こと。撮ったら、入る。この「5秒」の行動が、あなたの体力を守ります。
【A:ブリッジ撮影→即退避フロー】
- STEP 1.【屋内移動】
日比谷線「六本木駅」1C出口(コンコース直結)から、エスカレーターで「森タワー(ウェストウォーク)」の2Fへ。この間、ずっと暖かい屋内です。 - STEP 2.【屋外へ】
ウェストウォーク 2F(「ハーブス」などがある階)の奥にある、けやき坂方面のガラス扉から「けやき坂ブリッジ」へ出ます。 - STEP 3.【撮影】(滞在目安:5~10分)
ブリッジの上(屋外)で、けやき坂と東京タワーの写真を撮影します。寒さと混雑に耐えましょう。 - STEP 4.【即退避】
撮影が終わったら、すぐに同じガラス扉から「ウェストウォーク 2F」の暖かい屋内へ戻ります。 - STEP 5.【休憩】
そのまま2Fの「ハーブス」や「イマカツ」でお茶や食事をするか、エスカレーターで他の階のカフェへ。
3-2. 【B】地上(並木道)で撮る場合
ブリッジの上からではなく、地上(1階)に降りて、並木道を見上げるように撮影したい、という方も多いですよね。イルミネーションの光の粒を間近に感じられたり、坂のS字カーブを活かした写真を撮れたりするのは、地上ならではの魅力です。
ただ、問題は「坂の下」まで降りてしまった場合。坂の下(テレビ朝日や毛利庭園の方面)は、駅や森タワー(メインの建物)から最も遠い場所。つまり、一度冷えてしまうと、暖かい場所に戻るまでに、また寒い坂を上るか、冷たい風の中を長く歩く羽目になります。
そこでおすすめしたい退避アドバイスは、「坂の下まで行ったら、『グランドハイアット東京』のロビーに逃げ込む」ことです。高級ホテルですが、エントランスやロビーラウンジは誰でも利用可能。坂の下の冷たい風から、一瞬で別世界の「暖かさ」と「静けさ」の中にワープできますよ。
【B:地上撮影→退避フロー】
- STEP 1.【屋外へ】
森タワー(ウェストウォーク)の1Fや、66プラザから、けやき坂の地上(1F)へ降ります。 - STEP 2.【撮影】(滞在目安:10~15分)
並木道を散策しながら、坂の中腹~坂の下(テレビ朝日や「ルイ・ヴィトン」前など)で撮影。 - STEP 3.【退避(2択)】
寒くなったら、以下のどちらかの建物へ退避します。
- 退避先①:グランドハイアット東京(坂の下)
坂の下(テレビ朝日側)にいるなら、迷わず隣の「グランドハイアット東京」のエントランスへ。1Fのロビーラウンジ「フィオレンティーナ」などで休憩(※高級)。 - 退避先②:ウェストウォーク(坂の上)
坂を上り(または中腹なら)、森タワー「ウェストウォーク」の1Fエントランス(TSUTAYA TOKYO ROPPONGI側)から屋内へ。
- 退避先①:グランドハイアット東京(坂の下)
- STEP 4.【休憩】
退避したビル内のカフェやレストランで、しっかり体を温めましょう。
4. 暖かい屋内飲食の“座れる”店リスト(席の取りやすさ)
けやき坂やクリスマスマーケットで、すっかり体が冷え切ってしまった…。かじかむ手で温かい飲み物の湯気を求めても、どこのカフェも満席で、ガラス越しに見える「暖かい光」が恨めしく思える…。そんな「カフェ難民」になってしまうのが、冬の六本木で一番避けたい事態ですよね。
クリスマスマーケットで買ったものを、暖かい場所で座って食べたいと思うかもしれませんが、残念ながら六本木ヒルズ(特にマーケット周辺)には、持ち込みOKな休憩スペースはほぼありません。マーケットは「立ち見・立ち食い」が前提なんです。
だからこそ、私たちの「ゴール」は、イルミネーションを見ることではなく、その先にある「暖かい、座れるお店」にたどり着くこと。そうと最初から決めておくことが、軽量プランを成功させる最大のコツです。
六本木ヒルズは広大です。自分が今いる場所(けやき坂ブリッジの上なのか、坂の下なのか)によって、一番近く、効率的に逃げ込めるお店は変わってきます。
ここでは、豪華なディナーで確実に席を確保する「予約推奨」のお店と、もう少し気軽に立ち寄りたい「カフェ・軽食」のお店に分けて、「席の取りやすさ(=予約可否や席数、混雑度)」を最重要視したリストをご紹介しますね。
4-1. 【予約推奨】ディナー・食事メインで座るなら
寒い日の夜、イルミネーションを楽しんだ後に一番確実で、そして贅沢な選択。それは「ディナーの予約」です。けやき坂のきらめきを「最高の前菜」として15分ほど楽しんだら、あとは予約したお店の暖かい席へ直行する。これが、寒さも混雑も回避できる、大人の完璧なプランニングだと思いませんか?
六本木ヒルズには素晴らしいレストランが星の数ほどありますが、クリスマス期間(特に12月)は、どこも驚くほど予約が埋まるのが早いものです。
ここでのアドバイスは、「けやき坂が見える窓際」の席に固執しすぎないことです。もちろん窓際はロマンチックですが、そうした特等席は数カ月前から予約で埋まっていることも。それよりも「イルミネーションの熱気が残るこのエリアで、確実に座れる席を確保する」こと自体を優先するのが賢明です。窓から見えなくても、お店の雰囲気と温かい料理が、あなたの夜を十分に満たしてくれますよ。
| 店舗名(エリア・フロア) | ジャンル | 席の取りやすさ | ひと言メモ |
|---|---|---|---|
| RIGOLETTO BAR AND GRILL (ウェストウォーク 5F) |
スパニッシュイタリアン | ◎ 予約推奨 (席数280席と多い) |
席数が多く、ヒルズ内では比較的予約が取りやすい。コスパも◎。 |
| La Brianza (ウェストウォーク 5F) |
イタリアン | ✕ 予約必須 | 落ち着いた雰囲気で人気。早めの予約を。 |
| 毛利 サルヴァトーレ クオモ (毛利庭園 1F) |
ピッツェリア | ◎ 予約推奨 (席数180席) |
けやき坂とは逆側(庭園側)だが暖かい。ピザが美味しい。 |
| THE OAK DOOR(オーク ドア) (グランドハイアット 6F) |
ステーキハウス | ✕ 予約必須 | けやき坂(下)からの退避に。高級だが、確実なゴール地点。 |
| 37 ステーキハウス&バー (けやき坂通り 2F) |
ステーキハウス | ✕ 予約必須 | けやき坂(地上)に面している。窓際は激戦区。 |
4-2. 【カフェ・軽食】で座るなら(比較的入りやすい店)
「ディナーほど重くはなくていい。でも、とにかく座って、温かいコーヒーか紅茶で一息つきたい」…実は、この需要が一番多く、そして一番「難民」になりやすいんです。
特に、けやき坂ブリッジ直結のウェストウォーク2Fにある「HARBS(ハーブス)」などは、イルミネーション点灯時間中は常に行列。30分待ち、1時間待ちもざらです。寒い中から逃げてきたのに、また暖かい場所で「待つ」のは辛いですよね。
ここでのアドバイスは、「イルミネーションの『動線』から、少しだけ外れた場所を狙う」こと。例えば、多くの人が向かうウェストウォークのメインフロア(1F~3F)ではなく、あえてオフィスビル寄り(森タワー)の低層階や、少し離れたTSUTAYA(スタバ併設)などを狙うと、席が見つかる可能性が少し上がります。
| 店舗名(エリア・フロア) | ジャンル | 席の取りやすさ | ひと言メモ |
|---|---|---|---|
| HARBS(ハーブス) (ウェストウォーク 2F) |
カフェ | ✕✕ 激混雑 (常に行列) |
ブリッジ直結で便利すぎるため、最も混雑する店の一つ。 |
| スターバックス (ウェストウォーク 4F) |
カフェ | ✕ 混雑 (席数多め) |
席数は多いが、常に席を探している人がいる状態。 |
| TULLY’S COFFEE (森タワー B1F) |
カフェ | ◯ 比較的穴場 | オフィスフロア寄りのため、観光客の動線から少し外れる。 |
| フィオレンティーナ (グランドハイアット 1F) |
カフェ/ペストリー | △ 混雑 (ホテル価格) |
けやき坂(下)からの退避に最適。価格帯は高めだが確実。 |
| スターバックス (TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 1F) |
カフェ | ✕ 混雑 (席数多め) |
けやき坂(地上)沿い。席数は多いが、常に混雑。 |
5. 帰路:日比谷線/大江戸線の賢い混雑分散ガイド
「あー、きれいだったね」と、暖かいレストランやカフェでほっと一息。でも、お店のドアを開けて、ヒルズの建物の外に出た瞬間に「ヒヤッ」と肌を刺すような冷気…。楽しい時間の後には、必ずこの「寒い帰り道」が待っています。
六本木ヒルズのクリスマスで、イルミネーションの混雑と同じくらいストレスなのが、この「駅までの帰り道」と「駅のホームの混雑」ではないでしょうか。
特に、東京メトロ日比谷線「六本木駅」は、ホームが非常に狭いことで有名です。クリスマスやイベントの日は、あの狭いホームに人が溢れかえり、圧迫感と人々のざわめきで、せっかくの余韻も台無しになってしまいがち。
一方の「大江戸線」は、日比谷線ほどの混雑はマシなこともありますが、ご存じの通り「地下深く」にある駅。改札からホームまで、延々とエスカレーターを乗り継ぐ必要があり、たどり着くまでが大変です。
どちらの路線を選ぶにしても、大人の私たちが最優先すべきは、「いかに寒い地上を歩く時間をゼロにするか」です。六本木ヒルズの最大の強みは、この2つの駅の「地下コンコース」に、建物内から直結していること。この「暖かい地下ルート」を知っているかどうかで、帰りの快適さが天と地ほど変わってきますよ。
5-1. 【日比谷線】ホームの混雑を覚悟し、最短で乗るルート
広尾・中目黒方面、または銀座・北千住方面へ帰る方にとって、日比谷線はやはり便利ですよね。ホームの混雑は覚悟の上で、「とにかく最短時間で駅に着きたい」という方にはこのルートです。
ここで絶対にやってはいけないのは、けやき坂や大屋根プラザ(屋外)から、駅の「地上」の入り口を探すこと。寒い中、交差点の信号待ちをするなんて、もってのほかです。
アドバイスは、「今いる場所がどこであれ、まず『森タワー(ウェストウォーク)』の建物内に戻る」こと。いったん暖かい建物に入ってしまえば、そこから日比谷線の改札まで、一歩も外に出ることなく地下コンコースでアクセスできる、最強の入り口「1C出口」が待っていますから。
【日比谷線・1C出口への最短(暖かい)ルート】
- STEP 1.【屋内へ】
けやき坂ブリッジ(2F)や、地上(1F)など、屋外のどこにいても、まずは「森タワー(ウェストウォーク)」の暖かい建物内へ退避します。 - STEP 2.【地下へ】
館内のエスカレーターまたはエレベーターでB1F(地下1階)へ降ります。 - STEP 3.【地下道へ】
B1Fの「日比谷線 六本木駅」という案内表示に従い、地下コンコース(連絡通路)へ進みます。 - STEP 4.【改札へ】
その通路が、日比谷線の「1C出口」に直結しています。そのまま暖かい地下道を歩けば、すぐに改札に到着します。
5-2. 【大江戸線】ホームは深いが、地下道でゆっくり帰るルート
新宿・都庁前方面や、麻布十番・大門方面へ帰る方は、大江戸線ですね。日比谷線のホームが「狭くて危険なほどの混雑」になっている時は、たとえ遠回りでも、比較的スペースに余裕のある大江戸線のほうが安全、という判断もあり得ます。
大江戸線の六本木駅は、改札からホームまでエスカレーターで約1分半(深さ約32m)も下る必要があり、とにかく「深い」のが特徴。駅に着いてからも時間がかかることは覚悟しましょう。
アドバイスは、「メトロハットの『巨大エスカレーター』からアクセスする」のが一番分かりやすい、ということです。森タワーのふもとにある、あの円錐形のガラス屋根の入り口です。あそこから地下へ降りていくのが、帰路の目印として一番迷いませんよ。
【大江戸線・3番出口への(分かりやすい)ルート】
- STEP 1.【メトロハットへ】
森タワー(ウェストウォーク)の2Fや、66プラザから、「メトロハット」の入り口(巨大な円錐形のガラス屋根)へ向かいます。 - STEP 2.【地下へ】
メトロハットの長いエスカレーターを降りていきます。そのまま進むと、大江戸線の「3番出口」方面の改札に繋がります。 - STEP 3.【別ルート】
日比谷線と同じく、森タワーB1Fの地下コンコースからも「大江戸線 3番出口」の案内が出ています。こちらからでも地下道でアクセス可能です。 - STEP 4.【ホームへ】
改札を通った後、さらに深いホーム階(地下5階・地下7階)へと続く、長いエスカレーターで降りていきます。
6. まとめ
今回は、六本木ヒルズのクリスマスイルミネーションやマーケットを、「立ち見前提」で賢く楽しむための「軽量プラン」についてご紹介しました。
けやき坂の光の川と東京タワーの競演、クリスマスマーケットから漂うグリューワインの甘い香り…。六本木ヒルズの冬のきらめきは、やはり格別で、私たちを非日常の世界へと連れて行ってくれます。
でも、その美しさと同じくらい強烈なのが、「寒さ」と「混雑」という現実です。せっかくのお出かけが、かじかむ手で耐え忍ぶだけの「我慢大会」になってしまったら、こんなに悲しいことはありませんよね。
だからこそ、この街での大人の正解は、「全部を一度に楽しもうとしない」という割り切りなのだと思います。
滞在時間は「45分~75分」と短く区切る。
クリスマスマーケットは「立ち見前提」でホットワインを一杯だけ楽しむ。
けやき坂の撮影は「ブリッジの上」など、ピンポイントで撮ったら即・屋内へ退避する。
そして何より、イルミネーションを「ゴール」にするのではなく、その先にある「暖かい屋内のレストラン」や「カフェの席」を真のゴールとして予約・確保しておくこと。冷えた体で、暖かい飲み物の湯気に顔をうずめる瞬間の幸せは、格別ですよ。
この記事でお伝えした「混雑ピーク回避表」や「屋内退避フロー」、そして「駅への地下道ルート」が、あなたの冬の六本木散策を、疲れるだけの時間から、スマートで心温まる時間へと変えるためのお守りになれば、とても嬉しく思います。
7. よくある質問(FAQ)
最後に、六本木ヒルズのクリスマス(けやき坂イルミとマーケット)について、多くの方が「これだけは知っておきたい」と思われるであろう点を、Q&A形式でまとめました。特に、天候(雨)のことや、混雑のこと、そして「本当に無料なの?」といった素朴な疑問は、お出かけ前にスッキリ解消しておきたいですよね。この記事でご紹介した「軽量プラン」を補完する情報として、ぜひお役立てください。
Q1. 雨の日でも、イルミネーションやクリスマスマーケットは開催されますか?
A. けやき坂イルミネーションは、基本的に雨でも点灯しています。
むしろ、雨に濡れた路面に光が反射して、いつもとは違う幻想的な写真が撮れることもあります。
一方、「クリスマスマーケット」は屋外(大屋根プラザ)ですので、小雨程度なら開催していますが、台風や強風、大雪などの荒天(こうてん)の場合は、お客様の安全を考慮して、やむを得ず中止または営業時間を短縮することがあります。お出かけ前に六本木ヒルズの公式サイトや公式SNSで最新情報を確認するのが確実です。
Q2. けやき坂のイルミ撮影とマーケットの両方だと、滞在時間はどれくらい必要ですか?
A. 週末のピーク時(18時~21時頃)に両方を満喫しようとすると、最低でも75分~90分は必要ですが、その大半が「寒さ」と「混雑」との戦いになります。
けやき坂ブリッジでの撮影待ち(5~10分)、マーケットでの購入待ち(人気店は10分以上)と、座る場所のない立ち見時間が発生します。この記事でご提案したように、「撮影だけ」「マーケット1杯だけ」と目的を絞って45分程度で切り上げるか、あるいは平日の空いている時間を狙うのが、快適さを保つ上では最もおすすめです。
Q3. クリスマスマーケットは本当に入場無料ですか?
A. はい、2025年時点では、大屋根プラザのマーケット会場へ「入場するだけ」なら無料です。
(※一部のイベント(例:過去の豊洲など)では入場料が必要な場合もありますが、六本木ヒルズは例年入場無料です)
もちろん、会場内で販売されているグリューワイン(ホットワイン)やソーセージ、クリスマス雑貨などを購入する場合は、それぞれのお店でお支払いが発生します。
Q4. マーケットで買ったものを、座って食べられる暖かい休憩所(持ち込みOK)はありますか?
A. 残念ながら、「持ち込みOK」で「暖かい屋内」の休憩所は「ほぼ無い」と考えてください。
これが、この記事で「立ち見前提」と強調している最大の理由です。マーケット会場(屋外)にいくつかのテーブルやベンチ(屋外)は設置されますが、すぐに埋まってしまいますし、何より寒いです。マーケットで購入した飲食物を、ヒルズ内のカフェやレストランに持ち込むことはできません。
暖かく座りたい場合は、「マーケットで買うのは諦めて、ヒルズ内のカフェやレストランに(別途お金を払って)入店する」という選択が必要になります。

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