最終更新:2025年10月10日

「びわ湖大花火大会は混雑がすごそう…なるべく歩かず、座ってゆっくり見たい」
そんな声に応えるために、本ページでは滋賀県の花火・夏祭り・大型イベントを、 毎月アップデートしてお届けします。上段では今月の開催一覧/注目3選/駅→会場→帰路の決定版ルート/重要トピックを手早く確認。 下段には一年中役立つ「有料席と無料観覧の違い」「無料で見える場所の考え方」「帰りの混雑回避」「雨天・延期対応」など、 実用ノウハウを常備しました。

琵琶湖畔のビッグイベントから、温泉街や地域に根づく小さな花火まで、 「無理せず・並びすぎず・しっかり楽しむ」を合言葉に、 シニア世代・お子さま連れ・徒歩移動中心の方にもやさしい観覧動線を丁寧にご提案します。 まずは今月の動きと、来月以降の準備を一緒に整えていきましょう。

※掲載内容は2025年10月時点の確認情報をもとに構成しています。 日程・会場・席種・交通規制は毎年(または直前)に変更される場合があります。 お出かけ前に必ず最新の公式発表・自治体/観光協会の案内をご確認ください。

A. 今月の更新(10月版)

A-1. 今月の開催一覧(10月)

日付 イベント名/エリア 有料席 無料観覧 見どころ・メモ 雨天時
10/5(日)〜10/6(月・中秋) 石山寺 秋月祭/大津市・石山寺境内 —(夜間特別拝観:一般¥1,000・小学生¥500) —(境内は拝観料が必要) 行燈と竹灯籠の灯り、奉納の能・雅楽、茶席など。湖面に揺れる月が静かで、足音まで澄んで聞こえます。 小雨決行・荒天中止。
10/11(土)〜10/12(日) 大津祭(宵宮・本祭)/大津市・天孫神社周辺 巡行路沿いは無料(混雑時は立ち止まり規制あり) 13基の曳山(=山車)とからくり。宵宮(=本祭前夜)は灯りが柔らかく、車輪のきしむ音が石畳にひびきます。 小雨実施の年あり。荒天時は当日告知を確認。
10/11(土)〜10/19(日) 信楽陶器まつり/甲賀市・信楽町一帯 入場無料(各店舗企画は別途) 信楽焼の即売・特典が各店で多数。素焼きの土の手触りが心地よく、窯場の温かな匂いも楽しめます。 開催は各店舗判断。最新の案内を要確認。
10/18(土)〜10/19(日) ご当地キャラ博2025 in 彦根/彦根市・夢京橋キャッスルロード周辺 入場無料 全国のキャラクターが集合。着ぐるみの足音や歓声が街路に弾み、子ども連れにも歩きやすい回遊動線です。 天候により内容変更の可能性(公式告知を要確認)。

A-2. 今月の注目3選

① 大津祭(10/11〜12)
からくり人形を備えた13基の曳山が市街地を巡行。宵宮の灯りは柔らかく、本祭は力強い車輪の音が胸に響きます。 観覧は無料が中心ですが、混雑の波が読みにくいため、 午前は駅から離れた折り返し区間/午後は中央大通りの端といった視界の抜ける場所を選ぶのが安心です(宵宮=本祭前夜の行事)。

② 信楽陶器まつり(10/11〜19)
町内の協賛店舗で器の即売や特典が続々。 午前の早い時間と平日は通りの混み具合が緩やかで、釉薬のきらめきもじっくり見比べられます。 素朴な土の匂いが秋風に混じり、手に取るたび温かさが伝わります。

③ ご当地キャラ博 in 彦根(10/18〜19)
夢京橋キャッスルロードに全国のキャラが集合。 家族連れはJR彦根駅から徒歩移動で段差の少ないルートを。 写真待ちの列は短い波が何度も来ますので、音のにぎわいが落ち着く路地側から回ると歩きやすいです。

A-3. 初心者向け・決定版ルート(駅→会場→帰路の5ステップ)

  1. 到着計画:本祭(日曜)を観る場合はJR大津駅または京阪・びわ湖浜大津駅へ。10:30〜11:00着を目安に、昼のピーク前に動線を確保します(宵宮は夕刻以降の人出が増加)。
  2. 駅→観覧ポイント:駅前から中央大通り方面へ直進。交差点角の建物前など視界が抜ける場所を選び、ベビーカーは歩道の内側に寄せて待機します。石畳の振動が伝わるので、履き慣れた靴がおすすめです。
  3. 滞在準備:折りたたみ座布団・薄手の上着・飲料を携行。曳山接近時は係の指示に従い、路肩の段差に足元注意。太鼓の低音が体に響くため、音に敏感な方は耳栓を用意します。
  4. 撮影マナー:頭上掲げ・三脚の常時使用は控え、からくり披露時のみ短時間で。お子さまは前列に通し、背後の視界を確保します。
  5. 帰路:終了後は駅方面が混雑します。①巡行の一区切りで早めに離脱または②商店街で30分ほどクールダウンして分散。列の切れ目で横断し、同ルートで安全に戻ります。

A-4. 重要トピック(交通規制/臨時列車・バス/工事・会場変更 ほか)

  • 大津市中心部の規制:10/12(日)は巡行路周辺で一方通行・歩行者規制が発生します。駅周辺での待ち合わせは時間に余裕を。
  • 信楽エリアのアクセス:10/11〜19は週末の昼間に渋滞傾向。午前の電車移動+徒歩回遊が快適です。陶器は割れ物のため、クッション材を入れたバッグをご用意ください。
  • 石山寺 秋月祭:夜間拝観のため境内は暗所あり。足元灯はありますが、段差で転倒に注意。小雨決行・荒天中止です。
  • 彦根エリアの人出:10/18〜19はキャッスルロード周辺が賑わいます。ベビーカーは路地側へ、休憩は城下のベンチを分散利用。
  • アーカイブ運用:9月に終了した催しは本文から整理し、アーカイブ(1月〜9月)へ移動しました。

2. 2025年 滋賀県 夏祭り一覧

2-1. 堅田湖族まつり(大津市)

琵琶湖の湖族文化をテーマにした夏祭りで、昼から夜までステージイベント・屋台・パレードが楽しめます。
夜には花火が打ち上げられ、湖面に映る光が幻想的。観覧は無料ですが、会場周辺は交通規制があるため公共交通利用がおすすめです。

2-2. 長浜あざいあっぱれ祭り(長浜市)

浅井文化スポーツ公園で開催される市民参加型の夏祭り。よさこい演舞や音楽ステージのほか、地元グルメ屋台が多数出店。
シャトルバス運行があるため、駐車場の心配なく訪れられます。観覧無料。

2-3. 湖南市夏まつり(湖南市)

野洲川親水公園を舞台に、昼間から盆踊りや屋台、夜は花火大会と盛りだくさんのイベント。
花火は約30分間、観覧無料で楽しめます。広々とした河川敷でゆったり過ごせるのが魅力。

2-4. 愛知川祇園納涼祭(愛荘町)

毎年7月中旬に行われる地域伝統の夏祭り。夜店と盆踊り、約3,500発の花火がフィナーレを飾ります。
駐車場は限られているため、町内シャトルバスや徒歩での来場が安心です。

キャラクター
「湖南市夏まつりは河川敷が広く、折りたたみイス持参ならシニアでも快適に過ごせますよ♪」

3. 花火&夏祭りの観覧ポイント

3-1. 有料席と無料観覧の選び方

滋賀県の花火大会では、びわ湖大花火大会長浜・北びわ湖大花火大会など大規模イベントは有料席が充実。
エグゼクティブ席やカメラ席など目的別に選べ、混雑を避けつつ快適に鑑賞できます。
一方でおごと温泉納涼花火大会湖南市夏まつりなどは無料観覧が可能で、場所取り次第で間近に迫力を味わえます。

3-2. 混雑回避&アクセスの工夫

大規模会場では最寄り駅から徒歩圏の有料席を選ぶと、終了後の移動がスムーズ。
無料エリアの場合は、早めに到着してレジャーシートを敷き、余裕を持って観覧位置を確保しましょう。
湖岸のイベントでは自転車やシャトルバスの利用も有効。駐車場はすぐ満車になるため、公共交通の活用がおすすめです。

キャラクター
「湖岸沿いは風が心地よいですが、夜は少し冷えるので薄手の上着があると安心です♪」

D. 過去イベントアーカイブ(1月〜9月)

今年(2025年)1〜9月に滋賀県で開催された花火・祭り・大型イベントを、来年の計画づくりに役立つよう月別に整理しました。開催日・会場・無料/有料・雨天時の扱い・混雑度の所感も併記しています。

D-1. 春時期(1〜4月)

イベント名/エリア 開催日・会場 有料席 無料観覧 見どころ/雨天時
1〜3月 長浜盆梅展(長浜市) 2025/1/10(金)〜3/10(月) → 〜3/16(日)に延長
慶雲館(JR長浜駅 徒歩3分)
入館料制 樹齢数百年の巨木・古木を座敷に展示。悪天でも開催(屋内)。
3月 左義長(さぎちょう)まつり(近江八幡市) 例年「3/15前後の週末」。
2025年は3/15(土)・16(日)実施/日牟禮八幡宮一帯
燃え上がる山車の炎とぶつかり合い。混雑は夜のクライマックスに集中。小雨決行が通例。
4月 長浜曳山まつり(長浜市/ユネスコ無形文化遺産) 2025/4/9(水)〜17(木)(主行事は4/13〜16)/長浜市街地一帯 子ども歌舞伎で有名。市街地は夕刻にかけ最混雑、雨天時は演目・巡行に変更あり。
4月上旬〜中旬 海津大崎の桜(高島市) 例年4月上旬〜中旬が見頃/湖岸約4km・約800本(さくら名所100選) 湖と桜の絶景。遊覧船や臨時対応あり(年により運行)。見頃は天候で前後、公式の開花状況で要確認。
5月 日野祭(馬見岡綿向神社/日野町) 2025/5/2(金)・3(土祝) 本祭で曳山14基巡行/神社と周辺市街 湖東最大級の春祭り。市街地に広く交通規制あり(公式告知を要確認)。
5月 東近江大凧まつり(東近江市) 例年5月最終日曜に開催(2025年は5/25(日)見込み)/ふれあい運動公園ほか ※詳細は直前に公式で確認 巨大凧が青空に舞う名物行事。風次第で実演スケジュールが変動。

春イベントの“ラク導線”コツ

駅から徒歩アクセスの祭りは「規制図」を事前DL→境内や演舞の“最終地点”付近で観覧すると回遊短くスムーズ。屋外は雨天変更が多いので、当日朝に公式SNS・観光協会ページを再チェックが安心です。

キャラクター
「春は“屋内の盆梅展→屋外の桜”の順に計画すると、天候リスクを抑えられますよ。」

D-2. 夏時期(6〜8月)

イベント名/エリア 開催日・会場 有料席 無料観覧 見どころ/雨天時
7月 愛知川祇園納涼祭 花火大会(愛荘町) 2025/7/19(土) 19:30〜20:30(荒天時は20日)/愛知川 御幸橋付近 約3,500発、最寄りは近江鉄道「愛知川」。通行止め・会場マップPDFあり。
7月 甲賀流にんにん大花火(甲賀市) 2025/7/26(土) 19:45〜20:15(荒天時は7/27)/水口スポーツの森周辺ほか “忍者の里”らしい演出も。公式観光サイトに開催レポ・注意事項。
8月 おごと温泉 納涼花火大会(大津市) 2025/8/1(金) 20:00〜20:30/おごと温泉港一帯(駐車場なし) 温泉街の夜空に約1,200発(目安)。駅徒歩+足湯で涼しく。小雨決行の年が多い。
8月 湖南市夏まつり(湖南市・花火あり) 2025/8/2(土)/野洲川親水公園ほか(公式駐車場あり・迂回案内) 広い河川敷でゆったり。交通規制と駐車場の指定厳守。
8月 びわ湖大花火大会(大津市) 2025/8/8(金) 19:30〜20:30/大津港沖一帯・びわ湖ホール沖(約1万発) 有(イス席等・例年6,800円〜) 一部可 湖上2会場からの同時打上げ・水中花火・噴水共演。荒天中止・順延なし。公式の注意事項も必読。
8月 納涼船幸祭(奉納花火/建部大社・大津市) 毎年8/17 20:00頃〜奉納花火/瀬田の唐橋周辺・瀬田川船渡御 船団の巡行に合わせて花火。小雨決行・順延なし。交通規制あり。
8月 堅田湖族まつり(大津市堅田) 例年8月上旬/堅田漁港周辺(盆踊り・花火・船競争)※年により内容変動 地元色の濃い湖上イベント。歩行者天国と打上時刻を事前確認。
8月 彦根・北びわ湖納涼花火大会(彦根市) 2025/8/31(日) 19:30〜19:50/彦根港(荒天・強風時中止) 湖畔の至近距離で短時間凝縮型。公共交通利用推奨。

夏イベントの“安全・快適”ヒント

①水辺は夜でも冷えるので薄手の羽織りを。②終演10分前に移動開始で帰路が楽に。③駅に近いブロック席はコスパ良。④荒天時は「中止・順延なし」の花火が多い点に注意。

キャラクター
「夏の湖畔は“足元+帰り道”が勝負。靴は歩きやすさ最優先、駅までのルートは先に保存しておきましょう。」

D-3. 初秋期(9月)

イベント名/エリア 開催日・会場 有料席 無料観覧 見どころ/雨天時
9月 長浜・北びわ湖大花火大会「長浜の陣」(長浜市) 2025/9/17(水)〜19(金) 各日20:00〜約20〜30分/豊公園沖(JR長浜駅 徒歩約10分) あり(S¥5,000/A¥2,000/B¥1,000) 湖岸の観覧は当年の規制に従う(有料中心) 徒歩圏で視界が開ける指定席型。小雨決行・荒天中止の年あり(直前の公式告知で要確認)。
9月 SHIGA CRAFT BEER FESTA(大津市) 2025/9/13(土)/大津港一帯 入場無料 県内ブルワリー集合のフードイベント。夕方は湖風が涼しく、回遊しやすい。天候により内容変更の可能性。
9月 わたSHIGA輝く 国スポ〔会期前期間〕(県内各地) 2025/9/6(土)〜15(月・祝)/県内各会場 競技・PR企画が各地で開催。会場周辺は交通混雑が増えるため、公共交通+時間に余裕を。

E. まとめ|2025年10月の滋賀は静かに味わう

10月の滋賀県は、日本一の湖を照らす行燈ライトアップ歴史祭礼、そして陶器市が重なります。
とくに大津祭のからくり曳山や、石山寺の秋月祭の灯りは、風に揺れる音や線香の匂いまで心に残ります。
信楽陶器まつりでは土の手触りを楽しみつつ、歩幅の合う範囲で回遊すると疲れにくいです。

シニア世代やお子さま連れは、座れる観覧位置と段差の少ない動線を先に決めておくと安心です。
夜は冷えますので、薄手の上着・ひざ掛け・座布団で体温を保ち、給水はこまめに。
石畳のエリアは靴底から伝わる振動が意外に負担ですから、歩きやすい靴を基本にしましょう。

今月は、月と灯り、太鼓の低音、焼き物の温もりを、無理のないペースで。
琵琶湖の静かな波音に合わせて、「席・視界・帰路」の三点だけ整えておけば、秋の一日は十分に満ちていきます。

キャラクター
「10月は夜間拝観や巡行時刻の当日告知を再確認。薄手の上着と座布団で、灯りの時間をゆっくりどうぞ。」