最終更新:2026年3月31日
「3月の高知、街全体が宴会場になる『土佐のおきゃく』と、旬を迎える『初鰹』を混雑知らずで満喫するには?」
そんな大人の春旅の切実な疑問にお答えするため、県内の春季イベントの公式発表・確認情報を基に、日程・ひろめ市場の座席難民回避術・路面電車の活用法・歩き疲れない牧野植物園の回り方までを、この記事で整理しました。
3月の高知は、アーケード街にこたつが並び巨大な宴会場となる奇祭「土佐の『おきゃく』」が開催され、名物「初鰹(はつがつお)」が水揚げされる、一年で最も食と酒の活気に満ちあふれる季節を迎えます。また、高知城や牧野植物園では春の花々が咲き誇ります。
本ページは毎月更新の実用ガイド。
春の高知旅で絶対に知っておくべき「週末のひろめ市場の絶望的な座席争奪戦」と「桂浜方面への周遊バス(MY遊バス)の鉄則」を軸に、
開催日・路面電車(とさでん)の賢い使い分け・シニアに優しい高知城の観覧動線まで、
実用情報を最短で把握できる構成に整えました。
上段には「3月の開催一覧/混雑回避ルート/注目3選」を、
下段には「年中使える保存版ノウハウ」を常設。
「ひろめ市場は11時前か15時台を狙う」「お酒を飲むなら車はホテルに置いて路面電車で」など、
安全・快適第一で、高知の春をスマートに楽しむプランをご提案します。
A. 今月の更新(3月版)
A-1. 今月の開催一覧(3月)
3月の高知は、「土佐の『おきゃく』」と「初鰹」が主役です。 街全体が巨大な宴会場と化し、県外からも多くの酒飲み・食通が集まります。週末の夜は中心街(帯屋町周辺)が大変混雑するため、事前予約が必須です。
| 日付 | イベント名 | エリア | 観覧・備考 |
|---|---|---|---|
| 3月上旬 (約1週間) |
土佐の「おきゃく」 | 高知市中心部 | 「おきゃく」とは土佐弁で宴会のこと。帯屋町アーケードや中央公園にこたつやテーブルが並び、見知らぬ人同士で酒を酌み交わす高知ならではの巨大イベント。 |
| 3月中旬〜 5月 |
初鰹(はつがつお)シーズン | 県内全域 | 脂が少なくさっぱりとした味わいの「初鰹」が水揚げされます。藁焼きの塩タタキや、ニンニク・ネギをたっぷり乗せたポン酢で食べるのが本場流。 |
| 3月中旬〜 5月 |
牧野植物園 春のフラワーショー | 高知市(五台山) | NHK朝ドラ『らんまん』で話題となった牧野富太郎ゆかりの植物園。桜やツツジなど、園内が一年で最も色鮮やかに染まります。 |
| 3月下旬〜 4月上旬 |
高知城・花回廊 / 桜の見頃 | 高知市 | 高知城の桜が見頃を迎えます。(※花回廊イベントは年により4月上旬開催の場合あり)。夜桜ライトアップは幻想的です。 |
3月のワンポイント
「ひろめ市場」の座席は、昼食時・夕食時はほぼ取れません。
カツオのタタキなどを自由に買ってきて食べられる大人気の「ひろめ市場」ですが、週末や「おきゃく」の期間中は、席取り競争が殺伐とするレベルで混雑します。確実に座るなら「午前11時前」または「15時〜16時台」のアイドルタイムを狙うのが鉄則です。
A-2. 今月の注目3選
- 土佐の「おきゃく」(高知市):アーケード街でお酒を飲む非日常感がたまりません。屋台でご当地グルメを買い込み、地元の人と乾杯を楽しむオープンな雰囲気が最大の魅力です。
- 初鰹の藁焼きタタキ(高知市・中土佐町など):目の前で炎を上げて焼き上げる藁焼きタタキは、香ばしさが全く違います。ひろめ市場の「明神丸」や「やいろ亭」のほか、市内の居酒屋でも絶品が味わえます。
- 牧野植物園の春散策(高知市):広大な敷地に咲く春の花々は見事。起伏はありますが、順路が整備されており、歩き疲れたら景色の良いカフェで休むことができます。「MY遊バス」でのアクセスが便利です。
A-3. 初心者向け・決定版ルート(高知市内・酒と食の満喫ルート)
(1)高知市エリア|初鰹と歴史・植物園ルート
- 午前(9:30):JR高知駅前の「こうち旅広場」で土佐三志士像を撮影後、周遊バス「MY遊バス」に乗車して五台山方面へ。
- 植物園(10:00):牧野植物園を散策。春の花々と温室を見学し、カフェで一休み。(※体力に余裕があれば隣の竹林寺も参拝)
- 昼食(12:30):MY遊バスで市街地へ戻り、少し時間をずらしてひろめ市場へ。名物の「藁焼きカツオのタタキ(塩)」や「ウツボの唐揚げ」で昼飲みランチ。
- 午後(14:30):腹ごなしに徒歩で高知城へ。追手門から天守閣へ登り、本丸から市街地を見下ろします。
- 夕方・夜:帯屋町アーケード周辺へ戻り、「土佐のおきゃく」の雰囲気を楽しみつつ、予約しておいた市内の居酒屋で絶品の土佐料理と地酒(酔鯨や司牡丹)を堪能します。
A-4. 重要トピック(ひろめ市場の攻略/四国カルストの冬季閉鎖)
- ひろめ市場の「夕食難民」回避策:前述の通り、18時〜20時のひろめ市場は座れない可能性が高いです。夕食難民にならないためには、「事前に周辺の個室居酒屋を予約しておく」のが一番安全で、落ち着いて美味しい鰹が食べられます。
- 四国カルストの「冬季通行止め」:春めいてくるとドライブに行きたくなりますが、標高1,400mの「四国カルスト(県道383号など)」は、例年3月下旬〜4月上旬まで冬季通行止め(または冬用タイヤ必須)が続きます。3月にノーマルタイヤで向かうのは絶対にやめてください。
- 路面電車(とさでん)の活用:高知市内の移動(高知駅〜はりまや橋〜高知城など)は、どこまで乗っても市内均一料金(200円)の路面電車が圧倒的に便利です。Suica等の交通系ICカードは使えないため(※独自の「ですか」のみ)、小銭を用意しておきましょう。
B. 保存版|年中使える実用ガイド
B-1. 有料施設と無料エリアの違い(よさこい祭り・花火の使い分け)
夏の「よさこい祭り」などの大型イベントでは「席・エリアの確保」が満足度を左右します。
| 項目 | 有料観覧席(よさこい祭りの桟敷席など) | 一般・無料観覧エリア(沿道) |
|---|---|---|
| 場所・視界の確保 | 確実。追手筋本部競演場などで、迫力ある演舞を座って正面から観覧できる。 | 人気のチームが来ると人が押し寄せ、背が低いと全く見えないことも。 |
| 疲労度 | 座って観賞できるため、シニア世代や子供連れでも疲労感が少ない。 | 炎天下で長時間立ちっぱなしになるため、熱中症や足腰への負担が大きい。 |
| コスト | 数千円。「日陰と座席と確実な視界を買う」発想。 | 無料。ただし人混みでの立ちっぱなしによる疲労が発生。 |
B-2. 絶景ポイントの選び方(桂浜の波と太平洋の把握)
- 桂浜は「波打ち際」に絶対近づかない:坂本龍馬像で有名な桂浜ですが、太平洋の荒波が直接打ち寄せるため、波打ち際は「すり鉢状」になっており、突然の大波(うねり)で海に引きずり込まれる死亡事故が起きています。波打ち際には絶対に近づかず、上の遊歩道から景観を楽しんでください。
- 仁淀ブルーの撮影:安居渓谷や中津渓谷の「仁淀ブルー」を最も美しく撮るなら、太陽が高く上がる「お昼前後」がベストです。夕方になると谷底は影になり、青色が出にくくなります。
B-3. 帰りの混雑回避ルート(空港バス・路面電車の攻略)
- 高知龍馬空港行き連絡バスの早め確保:連休最終日やイベント終了後の空港連絡バス(高知駅・はりまや橋発)は、満席で乗れないことがあります。飛行機に乗り遅れないよう、1本早めのバスを計画しておくのが安全です。
- 「よさこい」や「おきゃく」終了時の分散:イベント終了時の中心街(はりまや橋周辺)のタクシー乗り場は長蛇の列になります。路面電車で数駅離れるか、ホテルを中心街(徒歩圏内)に取っておくのが最大の防御策です。
B-4. アクセスと動線(MY遊バスとレンタカーの考え方)
- 「桂浜・五台山(牧野植物園)」はMY遊バスで:高知駅から桂浜方面へ向かうなら、観光周遊バス「MY遊バス(マイゆうバス)」の1日乗車券がお得で便利です。路面電車(市内均一区間)の無料乗車も付いてきます。
- 「四万十川・仁淀川」はレンタカー必須:高知市から四万十川や室戸岬方面は、同じ県内でも片道2〜3時間かかります。路線バスもほぼ無いため、郊外の自然を満喫するならレンタカーが絶対条件です。
B-5. 天候急変時のチェック手順(春の嵐・台風への対応)
- 悪天候時の退避先リスト:「高知県立坂本龍馬記念館(桂浜)」「オーテピア(高知新図書館・プラネタリウム)」「海洋堂スペースファクトリーなんこく」など、雨が降っても屋内でじっくり楽しめる施設の候補を持っておきましょう。
- JR土讃線の運行情報チェック:高知と岡山・高松を結ぶ特急「南風」は、四国山地を抜けるため、大雨や台風、強風で遅延・運休が出やすい路線です。天候が荒れそうな日は、JR四国の公式情報をこまめに確認してください。
C. シニア世代向け|快適観覧ガイド
C-1. 座って見られる&休めるスポット(牧野植物園のカフェ・帯屋町ベンチ)
高知の観光地(高知城や牧野植物園)は歩行距離が長くなります。「事前の休憩拠点確保」が旅の疲労度を左右します。
- 牧野植物園内のカフェや温室:園内は広大ですが、途中に景色の良いカフェやベンチ、屋内施設(温室など)が豊富に配置されています。無理して全エリアを回らず、こまめに座って植物を楽しむのがコツです。
- 帯屋町アーケードのベンチ:高知市中心部の長いアーケード街には、各所に座れるベンチが設置されています。「土佐のおきゃく」などのイベント時でも、少し外れれば座って休めるスペースが見つかります。
- 高知駅前の「こうち旅広場」:駅前に観光案内所や休憩スペースがあり、イベントも頻繁に行われています。電車やバスの待ち時間を座って快適に過ごせます。
C-2. 移動を楽にする方法(高知城の杖貸出・観光タクシー)
- 高知城の「石段」は杖を借りてゆっくりと:本丸へ向かうには、どうしても自分の足で石段を登る必要があります。追手門付近で「無料の杖」を貸し出しているため、シニアの方は必ず借りて、一段ずつ手すりを利用してゆっくり登ってください。(※天守閣内部も急な木造階段です)。
- 仁淀ブルーや四万十川は「観光タクシー」定額プランで:郊外の絶景スポットへ行く場合、慣れない山道の運転は疲労と危険を伴います。高知市から数時間の貸切観光タクシーを手配すれば、地元の道を知り尽くした運転手さんが一番良いスポットへ案内してくれます。
C-3. あると便利な持ち物リスト
| アイテム | 役割・使いどころ |
|---|---|
| 防風アウター(マウンテンパーカー等) | 桂浜など太平洋沿いの強風対策。春でも海風を直接受けると体温が奪われます。 |
| クッション性が高く、滑りにくい靴 | 高知城の石段や、牧野植物園の起伏のある園内、ひろめ市場の油で滑りやすい床を歩くため、履き慣れた靴が最強です。 |
| 小銭(100円玉など) | 路面電車(200円均一)の支払いや、ひろめ市場での屋台めぐりの際、現金でのやり取りが多いため重宝します。 |
| 小さめのリュック・斜めがけバッグ | 高知城の階段を登る際や、食べ歩きの際に両手が空いていると安全です。 |
D. 過去イベントアーカイブ(2025〜2026年実績)
春〜初夏(3月〜6月)
| 月 | イベント名/エリア | メモ(実績と注意点) |
|---|---|---|
| 3月 | 土佐の「おきゃく」(高知市) | 中心街が巨大な宴会場に。ひろめ市場や周辺の居酒屋は数ヶ月前からの予約で満席。ホテルも非常に取りづらかった。 |
| 4月 | 高知城・花回廊(高知市) | 夜の城内を生け花や和傘の灯りで演出。夜桜と共に幻想的な雰囲気を楽しめるが、春の夜風は冷たく防寒着が必要だった。 |
| 5月(GW) | 砂浜美術館 Tシャツアート展(黒潮町) | 海風に舞う1,000枚のTシャツは絶景。GWの四万十方面への国道は渋滞が発生し、余裕を持った移動が求められた。 |
夏〜秋(7月〜11月)
| 月 | イベント名/エリア | メモ(実績と注意点) |
|---|---|---|
| 8月 | 第72回 よさこい祭り(高知市) | 8月9日〜12日の4日間開催。全国から踊り子と観客が殺到。有料桟敷席の事前購入が快適な観覧の絶対条件だった。 |
| 8月 | 高知市納涼花火大会(高知市) | よさこい祭りの前夜祭として鏡川河畔で開催。約4,000発の花火が上がり、周辺は歩行者天国で大混雑した。 |
| 10月 | 土佐國美味集結(高知市) | 県内の絶品グルメが中央公園に集結する秋の食の祭典。休日の昼時は各ブースに行列ができた。 |
| 11月 | 安居渓谷・中津渓谷 紅葉(仁淀川町) | 仁淀ブルーと紅葉のコントラストが絶景。11月中旬が見頃だが、細い渓谷への一本道は車ですれ違うのも困難な大渋滞となった。 |
| 11月 | 竹林寺 秋のライトアップ(高知市) | 名勝庭園の紅葉を夜間点灯。静寂の中での特別拝観は非常に趣があった。(※MY遊バスは夜間運行がないためアクセス手段に注意が必要だった) |
E. まとめ:春の息吹を味わう、最高の高知体験
3月の高知県は、街全体が宴会場になる「土佐のおきゃく」や、春の花々が咲き乱れる「牧野植物園」、そして旬の「初鰹の藁焼き」など、食と酒、自然の色彩にあふれる最高の季節です。
しかし、無計画に行くと「ひろめ市場で1時間立って待ったのに座れなかった」「四国カルストへ行こうとしたら冬季通行止めだった」という悲しい旅になりかねません。
成功のカギは、「ひろめ市場はピーク時間を外すか、居酒屋を予約すること」と「山間部の道路状況を事前確認すること」です。
注目3選で行き先を決めたら、駅→会場→帰路の動線を確認し、安全・快適第一で春の高知を満喫してください。
3月の実行チェックリスト(保存版)
- グルメの鉄則(絶対確認):週末やイベント時の「ひろめ市場」は戦場です。座席を確保するなら「11時前のブランチ」か「15時台の早めの夕食」に時間をずらし、夜は市内の個室居酒屋を事前予約しておくのが最もスマートです。
- 移動の鉄則(MY遊バス):高知駅から牧野植物園や桂浜へ向かうなら、路線バスよりお得な「MY遊バス(周遊券)」を利用しましょう。路面電車も無料で乗れるため、移動のストレスが激減します。
- 冬期通行止めに注意:「四国カルスト」などの標高が高いエリアは、3月でも雪が残り、4月上旬頃まで冬季通行止めになっているルートが多いです。絶景ドライブの前に、必ず最新の道路規制情報を確認してください。
- 服装(海風対策):桂浜などの太平洋沿いは、春でも強い海風が吹きます。体温を奪われないよう、サッと羽織れる「防風アウター」を持参してください。
終了したイベントは過去アーカイブに整理済みです。来季の計画にご活用ください。 この記事は毎月更新(予定)で、公式情報を確認しながら内容を整えていきます。次回の更新でも、季節ごとの最適解を簡潔にお届けします。
※記載内容は作成時点の情報です。開催可否・花の開花状況・交通規制などは必ず直前に公式発表をご確認ください。
F. よくある質問(FAQ)
- Q1. 週末や「おきゃく」の期間中、ひろめ市場で座席を確保するコツはありますか?
-
A. 昼食・夕食のピーク時間を完全に外すこと(11時前、または15時〜16時台)が唯一のコツです。
12時〜14時、および18時以降は常に満席状態で、席の後ろに立って空くのを待つような状況になります。確実に座りたい場合はアイドルタイムを狙うか、近隣にある美味しい居酒屋(明神丸の店舗や、やいろ亭の店舗など)を事前に予約しておくのが賢明です。
- Q2. 3月に仁淀川(安居渓谷)や四国カルストへレンタカーで行けますか?
-
A. 仁淀川周辺は行けますが、四国カルストは「冬季通行止め」の可能性が高いです。
安居渓谷や中津渓谷などの低いエリアは通常通り行けますが、標高1,400mの四国カルストへ向かう県道は、例年3月下旬〜4月上旬まで積雪・凍結のため冬季閉鎖されています。必ず「高知県道路規制情報」で通行可能か確認してください。
- Q3. 高知城へシニアが登る場合、エレベーターなどはありますか?
-
A. エレベーターやエスカレーターはありません。すべて自分の足で石段を登る必要があります。
高知城は現存天守であり、昔のままの急な石段や、天守閣内部の非常に急な木造階段が残っています。追手門付近で無料の「杖」の貸し出しがあるためそれを利用するか、無理をせずに本丸広場周辺から天守閣を見上げるにとどめるなど、体力に合わせた観覧をおすすめします。

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