最終更新:2025年12月11日

ジブリパークのチケット、種類が多くて「結局どれを買えばいいの?」と迷いやすいですよね。

「大さんぽ券? プレミアム? 予約時間はどう決めるの?」
公式の説明を全部読むのは大変ですし、せっかくの旅行で「選び間違えて満足度が下がった…」は避けたいところです。

以前、チケットの種類・値段・買い方を網羅した記事をまとめましたが、 今回はそこから一歩進めて、「質問に答えるだけで最適が決まる」選び方チャートをご用意しました。

特に悩ましいのが「プレミアム」にするかどうか。数千円の差は大きいですし、見ないエリアがあるなら安い方で十分…というのが本音ではないでしょうか。

このフローチャートでは、次のような結論が最短で出ます。

  • 「プレミアム」を選んだ方が後悔しにくい人
  • 「大さんぽ券」で満足できる人
  • 実は一番安い「さんぽ券」が合理的な人

それでは、順番に診断していきましょう。

この記事の結論:初回・遠方・建物の中まで見たいなら「プレミアム」が無難

先に結論を言うと、遠方からわざわざ行く・初めてで後悔したくない方は 「大さんぽ券プレミアム」を選んでおくと安心です。

公式販売ページでも、プレミアムは5エリア入場に加えて 「地球屋」「サツキとメイの家」「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」の 内部鑑賞まで含まれることが明記されています。

ただし、体力面(階段・靴の脱ぎ履き)や「雰囲気を楽しめればOK」という方は、 通常のチケットの方が満足度が高い場合もあります。判断ポイントはこの3つです。

  • 建物の中まで見たい?
    → YESなら【プレミアム】が安心。
  • 階段の上り下り・靴の脱ぎ履きが負担になりそう?
    → YESなら無理のない券種を優先(後述のチャートで判断)。
  • 「ジブリの大倉庫」は絶対に外せない?
    → YESなら、大倉庫が入場対象に含まれる券種を選ぶ。

なお、大さんぽ券スタンダードの場合でも、魔女の谷の建物内(オキノ邸/ハウルの城/魔女の家)は 当日入場券(整理券運用)で入れる仕組みがあります。 「絶対に中に入りたい」「当日の運用に左右されたくない」なら、プレミアムの安心感が大きいです。

では、ここからは質問に答えるだけで最適が決まるフローチャートで整理していきましょう。

1. 3秒で決まる!チケット選びフローチャート

「文字を読むのは面倒!」という方のために、一発で決まる診断チャートを作りました。直感でYESかNOを選んで進んでみてください。

画像が見られない方のために、テキストでも再現しますね。
※2025年4月入場分からチケットがリニューアル(セット券2種+エリア券4種)されています。

【Q1】「1日で複数エリアをまとめて回りたい」ですか?(セット券)

  • YES → Q1-2へ
  • NO → Q2へ(エリア券で選ぶ)

【Q1-2】「5エリア全部+建物の内部も全部」見たいですか?

  • YES → 正解は「ジブリパーク 大さんぽ券プレミアム」(建物すべて観覧可)
  • NO → 正解は「ジブリパーク 大さんぽ券スタンダード」(大倉庫+魔女の谷+もののけの里)

※スタンダードでも「魔女の谷」の建物内部(オキノ邸/ハウルの城/魔女の家)は、当日入場券を買えれば入れます(当日販売・売切れあり)。

【Q2】「行きたいエリアが1〜2個に絞れている」ですか?(エリア券)

  • ジブリの大倉庫が最優先 → 「ジブリパーク ジブリの大倉庫」
  • 魔女の谷/もののけの里が目的 → 「ジブリパーク 魔女の谷・もののけの里」(※建物内は当日入場券が別途必要な場合あり)
  • 地球屋(青春の丘)が目的 → 「ジブリパーク 青春の丘」
  • サツキとメイの家(どんどこ森)が目的 → 「ジブリパーク どんどこ森」

いかがでしたか? 迷いやすいポイントは「どのエリアに入れるか」と、「(魔女の谷は)建物内部を当日券で取るか」の2つです。次からは各チケットの向いている人を、もう少し具体的に解説していきます。

キャラクター

なるほど…!「プレミアム」じゃなくても、行きたいエリアを絞ればエリア券で賢く回れるんだね。魔女の谷の“建物内”は当日券勝負って覚えておこう…!(汗)

2. 【プレミアム】「建物の中」まで見たいならコレ一択

まず最初に検討すべきは、5エリアすべてを回れて、建物の「内部観覧」まで最初から含まれる「大さんぽ券プレミアム」です。

遠方から新幹線や飛行機で来るなら、私は迷わずプレミアム推しです。理由はシンプルで、ジブリパークの“作り込みの真骨頂”は、建物の《中》にこそ詰まっているから。

プレミアムで「建物内観覧」まで一気に解決できる代表例

プレミアムなら、以下の建物を含むすべての建物を観覧できます(※「ジブリの大倉庫」のみ入場時間指定)。

  • 地球屋(青春の丘):『耳をすませば』の世界観を屋内まで楽しめる。
  • サツキとメイの家(どんどこ森):昭和の暮らしが細部まで再現。
  • オキノ邸(魔女の谷):『魔女の宅急便』キキの実家。
  • ハウルの城(魔女の谷):圧倒的没入感の“目玉”。
  • 魔女の家(魔女の谷):作品世界の空気感を室内で味わえる。

重要:魔女の谷の建物は「当日入場券」でも中に入れます

「プレミアムが取れなかった…」という場合でも、魔女の谷の「オキノ邸/ハウルの城/魔女の家」は、条件を満たせば「特別施設当日入場券」で観覧できる仕組みがあります。

  • 当日入場券は、魔女の谷エリア内で整理券→指定時間に購入という流れ(先着・規定枚数で終了)。
  • 購入できるのは「魔女の谷」チケット所持者のみ(セット券/エリア券いずれでも対象になり得ます)。

「絶対に建物の中まで見たい」派は、プレミアム=確実性、当日券=当日の運と手間、という違いで考えると判断しやすいです。

ただし、デメリットも3つあります

「じゃあ全員プレミアムでいいじゃん」となりそうですが、大人世代には無視できない注意点もあります。

  1. 値段が高い: 大人 平日7,300円/土日休日7,800円(※変動・改定の可能性あり)。
  2. 歩く&靴の脱ぎ履きが増えがち: 建物内観覧が増えるほど、体力・足元の快適さが重要になります。
  3. 時間が足りなくなりやすい: 全部を丁寧に見ると、想像以上に“1日仕事”になります。

体力に自信がない方や、のんびり派の方は、あえてプレミアムを外すのも勇気ある選択です。

また、プレミアムは人気が高く、早めに完売する月もあります。「絶対行きたい!」という方は、チケットの買い方と予約のコツも事前にチェックしておくと安心です。

キャラクター

うっ、建物に入るたびに靴を脱ぐ場所もあるんですね…! 確かに、脱ぎやすい靴で行かないと大変そう(汗)。

3. 【大さんぽ券スタンダード】「大倉庫+魔女の谷+もののけの里」で満足したいならコスパ最強

続いては、いま主力になっている「大さんぽ券スタンダード」です。
このチケットで回れるのは、「ジブリの大倉庫」「もののけの里」「魔女の谷」の3エリア。

先に大事な注意点をひとつ。
スタンダードは「青春の丘」「どんどこ森」には入れません。その2エリアも回りたい方は、プレミアム(または別のエリア券の組み合わせ)を検討してくださいね。

「ジブリの大倉庫」に入れるのが最大の価値

このチケット最大のメリットは、メイン展示が詰まった「ジブリの大倉庫」に入場できることです。

大倉庫の中には「なりきり名場面展」や「天空の庭」など見どころが多く、ここを見るだけで2〜3時間はあっという間。
「まずは王道を押さえて、写真もグッズも楽しみたい」という方には、かなりバランスが良い選択になります。

買い物とグルメは「チケット範囲内のエリア」でしっかり楽しめます

カフェ・レストランやショップは、チケットで入場できるエリア内であれば問題なく利用できます。

  • お土産:大倉庫内のショップ「冒険飛行団」や、魔女の谷のショップなども楽しめます。
  • グルメ:食べ歩きフードやカフェ利用もOK。混雑回避のために「買い物・休憩時間」を厚めに取るのもおすすめです。

「建物の中」も一部は当日券で入れる

「プレミアムじゃないと建物内部は無理…」と思われがちですが、魔女の谷の一部施設は当日入場券(先着・時間指定)で入れる運用があります。
ただし確実ではないので、「どうしても内部まで見たい/遠方で一発勝負」という方は、プレミアムの安心感が強いです。

価格はプレミアムより約4,000円安いため、その分をランチやお土産に回せるのも嬉しいところ。
「大倉庫は絶対、魔女の谷も見たい、でも体力と予算は抑えたい」――そんな方は、このスタンダードがハマります。

4. 【エリア券】「短時間&予算重視」の割り切りプラン(※要注意)

ここまで読んで「プレミアム/スタンダードは魅力的だけど、今回は時間も予算もコンパクトにしたい…」という方に向いているのが、2025年4月入場分から新設された「エリア券」です。

⚠️ 最大の注意点
エリア券は「選んだエリアだけ」に入場できます。
例えば、「魔女の谷・もののけの里」エリア券では「ジブリの大倉庫」には入れません。

エリア券は4種類(2025年4月入場分〜)

  • 魔女の谷・もののけの里:2エリア入場OK(魔女の谷は午前/午後の時間枠)。
    ※「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」の内部観覧は当日入場券が別途必要。
  • ジブリの大倉庫:大倉庫のみ入場OK(午前/午後の時間枠)。
  • 青春の丘:青春の丘のみ入場OK(※「地球屋」内部の観覧も可)。
  • どんどこ森:どんどこ森のみ入場OK(※「サツキとメイの家」内部の観覧も可)。

「今回は魔女の谷の街並みとグルメだけ」「大倉庫だけは見たい」など、目的がハッキリしている大人の旅には、エリア券がかなり賢い選択になります。

「魔女の谷・もののけの里」だけでも、意外と満足度は高い

建物の中に入らなくても、街並みの作り込みや空気感は十分に楽しめます。
レストランやパン屋での食事、ショップでの買い物を中心に「無理なく散策する」だけでも、ジブリの世界に浸れます。

キャラクター
「今回は“全部制覇”じゃなくて、好きなエリアをゆっくり味わう日でもいいよね。エリア券で目的を絞るの、すごく大人っぽい…!」

5. 入園時間はどうする?失敗しないスケジュールの組み方

チケットの種類が決まったら、次は「時間枠」の指定です。購入画面でズラッと並ぶ枠を見て、 「結局、何時を選ぶのが正解なの?」と悩みますよね。

まず大事なのは、あなたのチケットが「セット券」なのか「エリア券」なのかで、 “時間指定のルール”が変わることです。

まず確認:あなたは「セット券」?それとも「エリア券」?

  • セット券(大さんぽ券プレミアム/スタンダード)
    入場時間の指定は「ジブリの大倉庫」のみ。 それ以外の対象エリアは、開園〜16:30までに入場すればOK(各エリア最終入場16:30)。
    なお、大倉庫は指定入場時刻から1時間以内に入場が必要です。
  • エリア券(ジブリの大倉庫/青春の丘/どんどこ森 など)
    → 多くが「午前(開園〜13:00)/午後(13:00〜16:30)」の入場時間枠指定です。
    ※「魔女の谷・もののけの里」は「魔女の谷のみ」午前/午後指定で、「もののけの里」は開園〜16:30までに入場、という扱いです。

結論:遠方から行くなら「午前枠(できれば早め)」が安心

これはチケット種別を問わず共通で、可能なら午前枠がいちばん安全です。 理由はシンプルで、時間が足りなくなりやすいから。

  • 滞在ボリュームが大きい:大倉庫はもちろん、各エリアも見どころが濃く、回っていると時間が溶けます。
  • 後半ほど混みやすい:夕方に近づくほど移動も入場も詰まりやすく、「最後に焦る」展開になりがちです。

もし「午後の枠」しか取れなかったら?(ここが分かれ道)

午後枠でも、組み方次第で十分楽しめます。ポイントはあなたがセット券か、エリア券かです。

● セット券の場合:午後の大倉庫でも、午前中に動けます(ただし注意あり)

セット券は、大倉庫以外の対象エリアに時間指定がないため、午後の大倉庫を選んでも午前中に他エリアから回ることができます。 ただし重要な注意点があります。

⚠ セット券の注意点
最初に入場するエリアでチケット確認後、リストバンドを受け取る運用で、リストバンドの引換は当日12:00までと案内されています。
「午後の枠だから昼過ぎに到着でOK」と思い込まず、他エリアも楽しみたい方は午前中に一度入場してリストバンドを確保するのが安全です。

現実的なおすすめは、午前:屋外エリアや軽めの移動 → 昼:休憩 → 指定時刻に大倉庫の流れです。 大倉庫は指定時刻から1時間以内に入場が必要なので、そこだけは絶対に遅れないようにしましょう。

● エリア券の場合:午前/午後の枠内で完結するように組む

エリア券は午前(開園〜13:00)/午後(13:00〜16:30)の枠で動く前提になります。 「午後しか取れなかった」場合は、午前中は移動・休憩・公園散策(無料エリア)にあてて、 枠が始まったら入場口へ向かうのがストレスが少ないです。

どちらのチケットでも、最終的には16:30が一つの締切になる場面が多いので、 「夕方に詰め込む」より「前倒しで余裕を作る」ほうが、満足度が上がります。

6. まとめ:あなたの最適チケットはこれ!

ここまで、3種類のチケットについて深掘りしてきましたが、あなたの「正解」は見つかりましたか? 最後にもう一度、選び方のポイントを整理しておきます。

🎟️ チケット選びの最終結論

  • 【プレミアム】がおすすめの人
    → 「ハウルの城」などの建物内に入りたい。
    → せっかく行くなら全部見たい(後悔したくない)。
    → 階段の上り下りや靴の脱ぎ履きも頑張れる。
  • 【大さんぽ券】がおすすめの人
    → 「ジブリの大倉庫」を見られれば満足。
    → お土産選びやカフェタイムを優先したい。
    → 建物の中は次回でもいいかな、という堅実派。
  • 【さんぽ券】がおすすめの人
    → 大倉庫には入らなくていい(または2回目以降)。
    → 「魔女の谷」の雰囲気とグルメだけ楽しみたい。
    → とにかく安く済ませたい。

チケットは予約制で、原則として入場2カ月前の10日14:00に発売です(例:12月入場分は10月10日14:00発売)。
※予定枚数に達し次第、販売終了となります。発売スケジュールは必ず公式の最新情報をご確認ください。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

また、チケットが無事に確保できたら、次はホテルの予約もお早めに。名古屋駅周辺に泊まるのか、パーク近くで探すのかで翌日の動きやすさが変わります。ジブリパーク周辺のおすすめホテル&温泉ガイドもぜひ参考にしてくださいね。

どのチケットを選んでも、ジブリの世界観は細部まで徹底されています。ぜひ、あなたらしいペースで楽しんできてください!

よくある質問(FAQ)

Q. 当日券はありますか?

A. 入園チケットは日時指定の予約制が基本です。 ただし、「魔女の谷」の指定建物などで別売の当日券が販売されることがあります(販売方法は時期により変更されるため、当日は公式案内をご確認ください)。

Q. 予約した入場時間に遅刻したらどうなりますか?

A. チケット種別・エリアによって入場できる時間枠が決まっています。 例として「ジブリの大倉庫」は指定入場時刻より1時間以内に全員揃って入場が必要です。 また当日は16:30までに入場が必要などの条件もあるため、余裕をもって行動してください。 なお、交通機関の乱れ等で公式が特別対応を案内する場合もあります。

Q. 「大さんぽ券」を買った後で、現地で「プレミアム」に変更できますか?

A. 原則として購入後の変更・キャンセルはできません。 そのため、現地でのアップグレード(例:大さんぽ券→プレミアム)もできない前提で、購入前にチケット種別を決めてください。